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豊富な演目、食を楽しむ

本紙掲載日:2023-05-08
6面

4年ぶりてっぺん神楽祭−五ケ瀬

 五ケ瀬町内外の神楽保存会などが出演する「てっぺん神楽祭」が4月30日、同町桑野内の風のホール(五ケ瀬ワイナリー内)であった。新型コロナウイルスの影響で4年ぶりの開催となり、大勢の地域住民らが豊富な演目や出店を楽しんだ。主催は夕日の里づくり推進会議(甲斐郁生会長)。

 2011年に発生した東日本大震災の復興祈願と山開き神事を兼ね、樺木岳(標高922メートル)の山頂(てっぺん)で神楽を舞ったことがきっかけ。

 熊本地震で被災した16年とコロナ禍を除き、毎年登山シーズン間際の大型連休に行っている。

 この日は、地元の上組小学校(伊藤寿朗校長、15人)によるオープニング合唱があり、全校児童が校歌と、04年に同校と統廃合された桑野内小学校歌、地域に対する日頃の感謝を込めて「ありがとうの花」(作詞作曲・坂田おさむ)を斉唱した。

 続けて町内の桑野内、古戸野神社神楽保存会、熊本県山都町の仁瀬本神楽保存会が公演。ステージに設けられた神庭(こうにわ)で勇壮な舞を披露したほか、フラやチンドンショーもあり、出店で購入した飲食物を味わいながら称賛する来場者が多く見られた。

 来場した松田久志さん(68)=同町桑野内=は「しばらく開催がなかったので楽しみにしていた。伝統の神楽を見て、友人と食事やお酒を共にできる時間はとても幸せ」と笑顔。

 甲斐会長(53)は「祭りがなければ人は来ず、町の元気は失われていくと感じている。コロナ終息の機運も高まっているので、『これを機に頑張ろう』と思っている人たちを後押しできるイベントになればうれしい」と話した。

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