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オストメイトに理解を−不足している専用トイレ

本紙掲載日:2023-05-11
3面
防災研修会などを開いて交流の場を広げている日本オストミー協会宮崎県支部

イベントなど出掛けづらい状況続く

 脱コロナへ向けてイベントなどが次々と再開しているが、ストーマ(人工肛門・人工ぼうこう)を有するオストメイトにとってはなかなか人が集まる場に足を運びづらい状況が続いているとして、互助団体の日本オストミー協会宮崎県支部(甲斐まゆみ支部長)は理解を呼び掛けている。

◆多目的トイレ使用でトラブルも

 県支部の調査によるとオストメイトは増加傾向にあり、延岡市内だけでも2021年9月現在で233人と前年より39人増加。県全体では少なくとも2000人を超えるが、オストメイトであることを内緒にして家族にも伝えられていない当事者もいるため、実数ははるかに多い可能性もあるという。

 オストメイトが排せつの管理に欠かせないふん尿パックなどのストーマ装具はメーカーや形状、大きさもさまざまで手入れも異なるが、十分に知識や情報を得られる環境は整っていないのが現状。そのため自分に合わない装具を使用して、臭いや、いざという時の対処に不安を抱えている当事者もいる。

 現在の装具は素材や技術も進化して臭いは一切漏れずコンパクトで、誰でも清潔に使用できるが、県支部によると「公共施設などのトイレで事情を理解していない人とトラブルになることがあるため、外出したがらないオストメイトも多い」という。

 オストメイト対応トイレは公共トイレに位置付けられ、専用の表示マークを掲示。ストーマ部位を洗浄できる温水シャワーや洗浄台、使用済み補助具入れなど、立った姿勢で処理できる設備や仕様となっている。

 専用トイレはまだ不足している上、現状では車いす利用者や乳幼児連れなども優先対象とする多目的(多機能)トイレに含まれている場合が大半。このため、一見すると障害がないオストメイトが多目的トイレに入ろうとすると、「なぜこのトイレを使うのか」と一方的に責められたり一般用を使うよう注意され、事情を説明しても理解されずトラブルになるケースが後を絶たない。

◇トラブル回避にどう対応−災害時の避難所

 オストミー協会県支部はこのほど、延岡市三ツ瀬町の市社会福祉センターで「防災に備える勉強会」を実施し、当事者や家族ら約20人が参加。オストメイト対応トイレが設置されている指定避難所を確認し、避難先ではトラブルなどを避けるため、管理者に自分がオストメイトだと伝えるなどの対策を共有した。

 市防災推進員の濱方康弘さんによる防災研修もあり、当事者が避難所ではなく車中泊を選ぶ可能性も考慮。その際は「高い場所ほどいいというわけではない。帰られなく恐れがある」「木の下は折れた枝が落ちてくる」「山手や土手は避ける」「夏は暑いし冬は寒い」などとアドバイスした。

 甲斐支部長によると、この日は予想以上の参加があり、知人同士でありながら互いに初めてオストメイトだと分かった人たちもいたという。なかなか外出できない当事者には、「ぜひ家から出ていろんな仲間と話してみませんか。失敗談も聞けて、『自分だけではない』と思ってもらえたら」と呼び掛けている。

 一方、「多目的トイレでいざこざが起きない世の中になるよう、情報発信に努めていきたい」と力を込め、少しでもオストメイトへの理解が広まるよう願っていた。

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