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盲導犬への理解深める

本紙掲載日:2023-05-22
6面
盲導犬への理解を深めてもらおうと一般向けに開催された「ふれあいを楽しむ会」
玉露に触れる参加者と後藤さん(左)

触れ合いやユーザーの話通して

 実際に触れて理解を深めてもらうことを目的とした「盲導犬玉露君とのふれあいを楽しむ会」が20日、延岡市駅前複合施設エンクロスであった。小学生から一般まで10人が参加。ユーザーの話や触れる体験を通し、盲導犬について学んだ。

 会は、九州盲導犬協会(福岡県糸島市)の啓発ボランティアでユーザーの後藤文一さん(74)=延岡市差木野町=が中心となり、延岡盲導犬友の会の主催で実施。小学校などには出前授業で啓発活動を行ってきたが、一般の人にも盲導犬についての理解を深めてほしいと初めて開催した。

 参加者はまず、盲導犬の育成についてまとめたビデオを鑑賞。1歳になると盲導犬としての訓練を開始すること▽小さいうちに人と触れ合うことの楽しさを学ばせること▽訓練した10頭のうち盲導犬になれるのは3、4頭であること―などが紹介された。

 また、「ユーザーの行きたい所に盲導犬が連れて行ってくれるのではなく、地図を頭に入れたユーザーが音などを頼りに盲導犬に指示を出している」と強調。鑑賞後、後藤さんは信号の音を頼りに方向を理解していることなどを紹介した。

 後藤さんの盲導犬・玉露と触れ合う時間もあり、参加者はおとなしい玉露に感心しながら、頭をなでたり、手をなめられたりしていた。

◇来月は24日

 延岡盲導犬友の会は、今後も毎月1回、同所での開催を予定している。

 6月24日、7月23日の午後1〜3時に開催。参加費は寄付付きのクリアファイルとメモ帳込みで300円。

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