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本紙掲載日:2023-05-23
6面

日之影町の3小学校5年生が合同で宿泊学習−

◆ふるさとの良さを実感

 日之影町の小学5年生を対象にした集団宿泊学習が18、19日の1泊2日で、同町であった。豊かな人間性や郷土愛の醸成、望ましい生活態度の習得などを推進する恒例行事。日之影、高巣野、宮水小学校の計20人が、親睦を深めながら各種プログラムに臨んだ。主催は町教育委員会(橋本範憲教育長)。

 18日は祖母・傾国定公園特別地域に指定されている丹助岳(標高816メートル)に登り、宿泊先の日之影キャンプ村へ。施設内での決まり事や布団の敷き方、たたみ方などを教わり、全員で夕食のカレーライスを作った。

 翌19日は、キャンプ村内で木育と奉仕活動を実施。3校混合班に分かれて各校区の八戸観音滝、大人(おおひと)歌舞伎の館などを巡り、ふるさとの自然や歴史を体験するHY(ひのかげよかとこ)ツアーが行われた。

 このうち、木育では日之影町林業研究グループの谷川郁彦会長(63)と甲斐義久さん(66)が訪問。厚さ1センチほどに輪切りした樹木を円すい形に等分し、ひもやビーズで思い出のアクセサリーに仕上げる「森のカケラ」作りに挑戦した。

 谷川会長と甲斐さんに手を添えられながらノミと金づちで樹木を割り、紙やすりで表面を研磨。納得いく滑らかさに達した児童から順番に穴を開けてもらい、赤、青、緑といったひもとビーズを組み合わせて自分だけのカケラを完成させた。

 日之影小の若杉瞭多郎さん(11)は2日間を振り返り、「他の学校の人と宿泊する機会は少ないので楽しかった。いろいろな体験を通してコミュニケーション能力が身に付いたと思うので、地域の人へのあいさつなどに生かしたい」と話した。

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