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週報21週の感染者、県内は増加
◆SFTSと麻疹−注意点について
宮崎県の週報第21週(5月22〜28日)によると、県内で新たに確認された新型コロナウイルスの新規感染者数は定点当たり3・31人で、前週から43%増加しました。入院患者数は0人となりました。
今週は新型コロナの情報とともに、増加傾向にある重症熱性血小板減少症候群(SFTS)と麻疹(はしか)の注意点などについてお伝えします。
◇延岡・西臼杵は引き続き「黄」圏域
県の週報によると、県内7医療圏域ごとの定点当たりの新型コロナ新規感染者数は、延岡・西臼杵圏域(9医療機関)が7・00人で前週から21%増加、日向・東臼杵圏域(6医療機関)は4・00人で2・39倍増加しました。
このうち、延岡・西臼杵圏域は前週から引き続き、県が定める注意喚起の区分で「黄圏域」(基準値=定点当たり5人以上)となっています。日向・東臼杵圏域も増加幅が大きく、注意が必要なレベルに迫っています。
県内の定点医療機関から報告された新規感染者数の年代別割合は5〜9歳が14%と最多で10〜14歳も12%など、依然20代以下が計44%と多かった一方、50代と80代が各13%、60代が10%、70代が9%と、高齢世代の割合が増えました。
◇延岡市は前週比8人減少
延岡市が独自に集計している新型コロナの週報によると、先週1週間(22〜28日)に協力医療機関から報告された新規感染者数は52人で、前週から8人(13%)減少しました。
日別は─、22日7人▽23日14人▽24日4人▽25日7人▽26日9人▽27日10人▽28日1人─となっています。医療機関によると、ワクチン未接種や3回以上接種していない患者は症状が強く、消化器症状も報告されています。
◇SFTS患者の4分の1以上が死亡−県内の感染者全国でも突出
県内では、マダニから感染する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)が、今年に入って先月までに5例確認され、届け出を開始した2013年からの累計は102例と全国でも突出しています。このうち死亡は26例に上り、単純計算で致死率25・4%という軽視できない感染症です。
以前は山林でマダニにかまれ発症する患者が大半でしたが、最近ではシカやイノシシなど人里まで入ってくる野生動物が増えたことで、畑仕事やペットを通して体に付着したマダニが原因とみられる事例が急増しています。
また、マダニそのものではなく、感染した人や動物から直接感染することも確認されています。感染者の血液に触れて傷口などからウイルス感染したり、感染したペットに手を、あまがみされて発症した事例などがあるということです。
◇合併症から、重大な症例も
SFTSに感染すると6日〜2週間の潜伏期を経て発熱や消化器症状、頭痛、筋肉痛、神経症状(意識障害、けいれん、こん睡)、リンパ節の腫れ、呼吸器症状(せき、咽頭痛)、出血症状(紫斑、下血)などを発症します。根本的な治療法はなく、対症療法のみとなります。
県北の症例では、50代の女性が山菜を採りに山へ行った1週間後に39度の高熱、下痢、口内からの出血を訴え医療機関を受診した結果、血液検査でGOT、GPT、LDH(いずれも肝臓などの数値)の上昇、顕著な血小板と白血球数の低下が確認され、呼吸不全と心不全を合併してICU(集中治療室)管理にまで至ったといいます。
合併症では、免疫過剰反応で白血球や赤血球、血小板などの血球が組織球(マクロファージ)に食べられ減少してしまう血球貪食症候群が国内から多く報告されており、ほかにも脳症や出血傾向、急性腎障害、心筋炎などの心機能障害、劇症の横紋筋融解症といった重大な症例も確認されています。
◇予防はかまれないこと
新たな治療法として抗ウイルス薬の臨床試験や治験が国内で開始されているほか、抗インフルエンザ薬などで使用され新型コロナにも効果があると一時話題になったアビガン(ファビピラビル)も検討されています。
ですが、現段階で身を守るためには、感染しないようペットを含めマダニにかまれないこと(予防策)に尽きます。特に、感染すると重症化しやすい高齢者は注意が必要です。
草むらなどで活動する際は肌を露出しない服装だけでなく、虫よけスプレーの使用も効果的です。ただし、「ディート」「イカリジン」の成分を含んでいなければ効果は期待できませんので、「マダニにも効く」などの表示がある商品を選ぶようにしましょう。
マダニは体に付着すると口吻(こうふん)を皮膚に刺すのですが、〃返し〃があるため、一度かまれるとなかなか取り除くことができません。指でつまんで無理に取ると、ダニが吸った血が逆入するため、保健所などは皮膚科の受診を推奨しています。
感染症が専門の佐藤圭創医師(延岡市新型コロナ対策アドバイザー)によると、安価で購入できる医療用やペット用のマダニとりが便利だといいます。マダニを覆って挟み込む構造のピンセットや、くぎ抜きのように引っかけて回しながら簡単に抜ける器具などがあります。
◇麻疹に注意を−極めて強い感染力
国立感染症研究所によると5月23日現在、国内では4月以降に茨城県と東京都、兵庫県で計4人の麻疹(はしか)患者が確認されています。4人は30〜40代の成人で、このうち茨城県の患者はインドから帰国して新幹線に乗車したところ、乗り合わせた東京都の患者2人が感染したことが確認されています。
麻疹ウイルスは空気感染、飛沫(ひまつ)感染、接触感染で、免疫を持っていなければ感染者と同じフロアにいるだけでほぼ100%感染するという、極めて強い感染力を持っています。国内では2007、08年に国内で750例以上の大流行が発生しています。
感染すると10〜12日間の潜伏期を経て高熱が2〜4日続き、いったん熱が下がった後に耳の後ろやあご辺りから特有の発疹が全身に広がり、その間の3、4日間に再び高熱が続きます。肺炎や脳炎などの重篤な急性の合併症を引き起こし、致死率は0・1〜0・2%とされますが、毎年、死亡例が報告されています。
有効な予防法は麻疹含有ワクチンの2回接種ですが、国内で定期接種となったのは2000年4月2日生まれ以降の人で、これ以前に生まれた人のうち罹患(りかん)した経験がなかったり、1回のみの接種、未接種だった場合は注意が必要です。
佐藤医師は「医療従事者など、麻疹にかかることで周りへの影響が大きい方は接種歴の確認や、抗体価を検査することが奨励されます」と呼び掛けています。