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1枚 300円 |
LL サイズ
(12.7×17.8センチ) |
1枚 500円 |
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1枚 1,200円
(ラミネート加工は300円追加) |
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倉敷王将戦県予選・大岩根さん(南小)優勝
◆本戦は8月岡山で開催
将棋の小学生日本一を決める第22回大山名人杯争奪全国小学生倉敷王将戦の県予選がこのほど、宮崎市の宮崎将棋道場であり、高学年の部で延岡市立南小学校6年の大岩根稜生さん(11)=アマチュア2段=が優勝、8月に岡山県倉敷市で開催される本戦への切符をつかんだ。延岡市からの本戦出場者は初めてという。
◇少年棋士の登竜門藤井七冠らも出場
全国小学生倉敷王将戦は倉敷市出身の棋士、大山康晴十五世名人の功績をしのぶ記念館設立事業として1995年に前身の大会が開催され、2002年に全国大会へと移行した。これまで藤井聡太七冠を含む数多くのプロ棋士たちが出場。プロを目指す少年棋士たちの〃登竜門〃に位置付けられている。
県予選には14人が出場した。一つの対局は少なくとも40分。それを8回も指し、「どの相手も強くて、勝てるとは思っていなかった。運が良かった」。休憩時間には何度も「集中しよう」と自らに言い聞かせながら気持ちを奮い立たせ、将棋盤に向かったという。
優勝を懸けた一戦は、相手の振り飛車(序盤から飛車を中央より左に展開する指し方)から始まり、大岩根さんは居飛車(飛車を最初の位置から基本的に動かさない戦い方)で対応。経験の少ない「対抗形」の戦局となったが、持ち前の集中力で活路を見いだし、銀を使った戦法の一つ「早繰り銀戦法」で流れをつかんでいったという。
テレビアニメ「はなかっぱ」を見て将棋を始めたのは小学1年生の時。日本将棋連盟延岡支部(黒木幸一支部長)の延岡将棋教室の門をたたいた。宮崎市の教室にも遠征に出向くなどして腕を磨き、小学3年生の時には全国小学生棋童戦に出場するなど、数々の大会で上位入賞を果たしてきた。
しかし、強くなればなるほど将棋の難しさを痛感。さらに、新型コロナウイルスの影響で小学4、5年生の間は大会もほとんど中止となり、モチベーションも下がり、一時期は「将棋に行きたくない」と口にすることもあったという。
そんな苦しい状況を乗り越えてつかんだ今回の結果に、黒木支部長は「(優勝は)自信を取り戻すための大きな転機。対局時の集中力は、他の子たちと比べても目を見張るものがある。力を発揮して、上位を目指してほしい」とエールを送る。
大岩根さんは現在、大人を対象にした市内の大会に出場するなどして修行中で、「勝つことは、うれしい。(県予選は)集中できたから勝てたと思うので、全国でも一局一局、集中して指したい」と闘志を燃やしている。