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(ラミネート加工は300円追加) |
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延岡発祥の知名度高め−14年の歴史に幕
◆最後のイベント「ちきなんうぉーく」
チキン南蛮が延岡生まれであることを広く知らしめようと活動してきたまちおこし市民グループの「延岡発祥チキン南蛮党」(永野時彦党首)が、「チキン南蛮の日」の8日をもって〃解党〃した。8日に開いた恒例イベント「ちきなんうぉーく」には県内外から幅広い年代の約150人が参加。にぎわしく14年間の歴史に幕を下ろした。
スタート地点となった市役所正面駐車場にはイメージカラーとなるオレンジ色の服装でそろえた党員や市内を中心に家族連れ、友人グループらが続々と集合。東九州風土フード連盟で連携してグルメイベントに取り組んできた福岡県の小倉焼きうどん研究所、大分県のB(別府)級グルメ研究所とUSA☆宇佐からあげ合衆国からもメンバーが駆け付けた。
一行は水害との闘いを伝え残す畳堤(北町)や、まかない料理から生まれたチキン南蛮のルーツとされる洋食店「ロンドン」跡(祇園町)、山下新天街(山下町)などを徒歩で巡回。途中2カ所では、間違うと水を掛けられるクイズや、チームに分かれて水風船を投げ合うゲームも用意され、水しぶきと歓声を上げて大にぎわいした。
◆三蔵を楽しむ夕べも開催
ゴール地点のかわまち広場(大貫町)では、チキン南蛮をはじめ、焼き岩ガキ、ハンバーガー、ホットサンド、メヒカリの空揚げ、いちごソフトクリームなどさまざまな食べ物とビール、日本酒、焼酎をテント販売する「延岡グルメとのべおか三蔵を楽しむ夕べ」も開催。約6キロを歩き通した参加者たちは、温かい料理や冷たい飲み物を囲みながら、笑顔で延岡発祥チキン南蛮党の足跡を振り返り、永野党首らをたたえた。
市内から父の葉山康武さん(44)、兄の義武さん(9)と参加した葉山実祈さん(8)は「チキン南蛮もチキなん番長も大好き。これからもいっぱい食べたい」とイベントを満喫。永野党首は「県外からも自主的に駆け付けていただき、多くの参加者とフィナーレを迎えられてうれしい。10日で解党だが、今後も個人個人で発信してチキン南蛮を盛り上げていきたい」と締めくくった。
◆延岡発祥チキン南蛮党
2009年に旗揚げし、観光協会や延岡商工会議所をはじめ、市内の各界各層から幅広い年代の有志、大学生や市民が続々と入党。国内外977件の応募の中から、マスコットキャラクターの「チキなん番長」も誕生した。
グルメでまちおこしを目指す団体の祭典「B1グランプリ」の全国大会には過去3回出場(11年・姫路市、12年・北九州市、13年・豊川市)。入賞こそならなかったがいずれも1日1万食以上を売り上げて着実に知名度を築き上げていった。
こうした活動が認められ、13年には三省堂の国語辞典に初めて「チキン南蛮」が収録され、17年には結成当初から提唱してきた「チキン南蛮の日」を日本記念日協会が正式に制定。毎年、同記念日には地元小中学校の学校給食にチキン南蛮が提供され、チキなん番長が訪問して延岡について学ぶ行事が定着した。
16年には延岡の経済交流都市であるミャンマーでもチキン南蛮料理教室を開催。東九州自動車道の福岡−宮崎間開通を機に沿線のグルメ関係団体で「東九州風土フード連盟」を立ち上げてからは、県外の食イベントに年間40回出店するなどさらに活発化した。
また、ちきなんうぉーくやチキなん番長のLINEスタンプ作成など数多くの活動を展開。新型コロナウイルス感染拡大の影響で大打撃を受けた飲食店を元気づけるため、各店に発注するチキン南蛮弁当の販売にも取り組んだ。