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特撮ヒーロー映画完成

本紙掲載日:2023-07-12
3面
山室町長(左端)らに「天尊降臨ヒムカイザー・ザ・ムービー」の完成を報告した出演者

門川町が舞台−多くの町民が参加

◆8月公開、ヒムカイザーらがPR

 門川町を舞台に製作された特撮ヒーロー映画が完成し、8月の公開を前に11日、宮崎県のご当地ヒーロー「天尊降臨ヒムカイザー」ら出演者6人が同町役場を訪れ、山室浩二町長らに報告した。

 同町の魅力を発信しようと企画され、昨年12月に撮影がスタート。県内在住者と県出身者から出演者を募り、県北在住の小中高生には映画製作に携わる仕事を体験してもらった。また、多くの町民がエキストラとして参加した。
撮影は門川神社、西門川小学校松瀬分校跡地、門川漁港、庵川漁港などで行われ、海山川に恵まれた同町の豊かな自然も見どころの一つ。

 製作費、宣伝費などを含めた総事業費は5864万円で、すべて「企業版ふるさと納税」などの寄付金でまかなわれた。

 応募総数225人の中から選ばれた出演者の多くは、演技経験なし。その一人、佐久間唯立(いりゅう)さん(13)=延岡・岡富中2年=は、もともと特撮ヒーロー好きで「現場の裏側を見てみたい」「どうせやるなら目立ちたい」と挑戦した。

 「友達に見られるのは恥ずかしいけど、とても面白い作品に仕上がっている。ぜひ映画館で見てほしい」と話した。

 町長役で出演している山室町長は、製作の労をねぎらい「完成を楽しみにしていた」と笑顔。ヒムカイザーは「多くの人が手を取り合い、作りあげることができた。みんなに見てもらいたい」と呼び掛けた。

 「天尊降臨ヒムカイザー・ザ・ムービー」は、8月18日にセントラルシネマ宮崎など宮崎市内2館で公開され、9月には延岡市の延岡シネマでも上映される予定。


□物語□

 門川町に特殊能力を持つ子どもが集まる放課後学校があった。その子どもたちは「おずむ衆」と呼ばれ、かつて神々と共に空からの侵略者を封印した者たちの末裔(まつえい)だった。
そんな中、地底からよみがえった鬼たち「オッタマゲート」は、闇の帝王を復活させるため、神話最古の神殺し「カグツチ」の復活をもくろむ。
果たしてヒムカイザーらは、オッタマゲートの陰謀を阻止することができるのか――。

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