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SDGsを学ぶ−安心して暮らし続けるために

本紙掲載日:2023-07-13
2面

日之影町職員−高巣野小で授業

 国連で採択された2030年までに達成すべき世界共通の目標「SDGs(持続可能な開発目標)」への理解を深めようと、日之影町立高巣野小学校(三浦哲至校長、29人)は12日、5、6年生を対象に「SDGsの授業」を実施した。町職員が講師として訪れ、SDGsの概要や町の取り組みなどを分かりやすく解説した。

◆できることから少しずつ

 町役場が、依頼のあった町内各校で行う教育事業。SDGsの本質や可能性を伝え、世界的課題(貧困、差別、環境問題)を根本的解決に導く取り組みの拡散などを目的としており、同校は毎年、総合的な学習の一環として取り入れている。

 この日は、町地域振興課総合政策係長の桝田怜さん(41)が講話。冒頭で「SDGsってなんじゃろか?」と問い、国連が定めている17の目標を紹介し、「みんなが安心して、地球で暮らし続けられるための目標」と定義した。

 続けて、これまでの町の取り組みとして、全児童生徒に1台ずつタブレットを配る「GIGAスクール構想(2020年度)」や全家庭への光ケーブル整備(10年度)、15路線を巡回するコミュニティーバス「すまいるバス」の運行などを挙げ、これらについては社会福祉、教育、経済といったそれぞれの面で指針が異なるとしつつ、一定の関連性を強調した。

 SDGsに関するクイズもあり、1分に1人の割合で新生児が感染症で亡くなることなどを知った児童からは驚きの声が上がっていた。

 6年生の飯干未宮さん(11)と飯干結優奈さん(11)は順に、「日之影町でもたくさんの取り組みが行われていると知って勉強になった。物を大切に、最後まで使いたい」「電気を小まめに消すよう心掛けている。17の目標達成のため、みんなの意識が大切ということが分かった」と感想。

 桝田さんは「世界にとっての目標なので、みんながすべてを実行しようとしなくて大丈夫。きょうの話を頭の片隅にとどめ、できることから、少しずつ、実行に移していってほしい」と話した。

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