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霧島酒造が麦と米の本格焼酎

本紙掲載日:2023-08-03
3面

二十数年ぶりの新商品−9月13日に全国販売へ

 霧島酒造(江夏順行社長、都城市)は2日、「本格麦焼酎霧島ほろる」と「本格米焼酎霧島するる」を9月13日に全国販売すると発表した。焼酎造りで長年培った製造技術を結集し、それぞれ特徴ある果実香を持ちながら、原料の麦、米の風味を感じられる味わいに仕上げた。麦、米焼酎の新商品は二十数年ぶり。

 同社によると、両商品に共通する麹(こうじ)原料に栄養成分の豊富な部位を残して最適に調整した独自開発の「ふわり玄米」を使い、深みのある香りを表現。麦焼酎は二条大麦、米焼酎はふわり玄米を主原料とし、それぞれ独自開発の酵母を融合させて、特徴的な香りと奥行きある味わいを引き出した。

 「心がほろっとほぐれるような、どこか懐かしい麦の余韻」から名付けた「霧島ほろる」は、バナナのような軽快な果実香となめらかな口当たりが、「心がするっとほどけるような、清々しい気持ちになる米の余韻」を表現した「霧島するる」は、メロンのような甘い果実香と清らかな口当たりが特長という。

 同社は現在、本格芋焼酎の製造・販売が主力で、麦、米焼酎の社内シェアは相対的に減少しているが、研究・開発は継続して実施。両商品は5年ほど前から研究に着手し、芋焼酎造りで蓄積された研究成果と高い技術力を注ぎ込んだ。芋焼酎に並ぶ商品を目指すという。

 「霧島ほろる」は1・8リットル瓶と900ミリリットル瓶があり、価格はそれぞれ1844円(税抜き)と979円(同)。「霧島するる」は900ミリリットル瓶で、価格は970円(同)。アルコール分はともに25%。

 江夏社長は「『本格麦焼酎霧島ほろる』と『本格米焼酎霧島するる』が新たな霧島ブランドの価値を創造することを願っている」とあいさつ。江夏拓三専務は「おいしい食文化の中に焼酎文化がある。食と焼酎という関係をさらに極めていきたい」と話していた。

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