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水田防除が最盛期−JA延岡管内

本紙掲載日:2023-08-05
3面
自在な動きで田んぼの防除作業を行う無人ヘリ

延岡スカイサービス−農の高齢化を支える

◆無人ヘリドローン−中山間地中心に依頼増える

 無人ヘリやドローンを使った普通期水稲を病害虫から守るための防除作業が、JA延岡(楠田富雄組合長)管内でピークを迎えている。7月下旬に始まった作業は9月上旬まで続き、同JA管内約1200ヘクタールのほか、西臼杵地区約200ヘクタールの合わせて約1400ヘクタールで行われる。

 作業に従事する延岡スカイサービスはJA延岡青壮年部で組織する「延岡地区無人ヘリ防除部会」が前身で、2019年に株式会社として新たなスタートを切った。

 オペレーター18人が3機の無人ヘリと3機のドローンを駆使して作業を行う。JA延岡管内では田植えの早かった行縢町、舞野町、平田町、細見町など南方地区からスタートした。照り付ける日差しの下、2人から3人のオペレーターが田んぼ周辺の様子や風向きなどを確認しながら、正確なコントロールで薬剤を散布して行く。

 広い田んぼは無人ヘリ、狭い田んぼはドローンと使い分けながら効率的な作業を心掛けているという。

 南方地区の作業を担当していた甲斐淳一さん(47)と甲斐裕二さん(37)のコンビは「今年も安全な運用、適期防除に留意しながら集中したい。台風などの自然災害が気になりますが、生産者の皆さんが無事に実りの秋を迎えられることを願っています」と声をそろえた。

 農家の高齢化により、同社への防除依頼は中山間地域を中心に増えており、地域の農業を支えるために欠かすことのできない存在となっている。同社の山口裕介代表は「今年も厳しい暑さが続いているので、オペレーター一同、健康管理を徹底して、適期防除に努めます」と話していた。

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