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五ケ瀬ワイン、仕込み始まる

本紙掲載日:2023-08-28
2面

約6万本を生産、10月解禁へ

◆原料のブドウ、例年以上に香り高く

 豊かな自然に囲まれた五ケ瀬町桑野内の五ケ瀬ワイナリー(社長・小迫幸弘町長)で26日、町産ブドウ100%のフレッシュワイン「五ケ瀬ワイン」の仕込みが始まった。10月中旬までに赤、白、ロゼワインの原料となる5品種(キャンベルアーリー、ナイアガラ、デラウェア、シャルドネ、メルロー)約77トンを仕込み、フルボトル(720ミリリットル)換算で約6万本の生産を見込んでいる。

 初日は、町ぶどう生産組合(西山良史組合長、31戸)から持ち込まれたロゼ用のキャンベルアーリー約4トンを、除梗(じょこう)破砕機に次々と投入。茎部分の梗と切り離された果実がポンプを通って搾汁機へ送られ、みずみずしい果汁が滴り始めると、作業場は甘酸っぱい香りで満たされた。

 同ワイナリーなどによると、今年のブドウは開花期と成熟期の天候に恵まれたことから、酸味と甘みのバランスに優れ、例年以上に香り高い果実が実ったという。

 今後は果汁の不純物を取り除き、酵母を加えて2週間ほど醸造タンクで発酵させる。仕込みはナイアガラ、デラウェア、シャルドネ、メルローと続き、10月21日に同ワイナリーで開く収穫祭などで解禁を予定している。

 同ワイナリー経営革新室の須川一幸室長(72)は「香り、味ともに申し分ないワインに仕上がると期待している。食事のお供として、自由な組み合わせを楽しんでほしい」と話した。

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