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神楽をユネスコ無形文化遺産に

本紙掲載日:2023-08-28
3面

早期登録、文化庁長官に要望へ−全国神楽継承・振興協議会

 国の重要無形民俗文化財指定の神楽保存団体らで構成する全国神楽継承・振興協議会(会長・後藤俊彦高千穂の夜神楽伝承協議会会長)は23日、オンラインで総会を開いた。神楽の国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産の早期登録推進に向け、来月にも文化庁長官に要望活動を行うことなどを決めた。

 同協議会は日本を代表する伝統文化である民俗芸能「神楽」の継承・振興に取り組む全国的な組織で、昨年10月11日に設立。ユネスコ無形文化遺産への神楽の早期登録を目指している。総会には国指定神楽保存団体の代表者や関係自治体の担当者ら約180人がオンライン出席した。

 議事では2022年度の事業報告があり、昨年の協議会設立後に新たに大元神楽伝承保存会(島根県)、早池峰神楽保存会(岩手県)、岩国行波の神舞保存会(山口県)、伊予神楽かんなぎ会(愛媛県)など6団体が加わり、国指定神楽40団体のうち35団体が加入したことなどが示された。

 また、全国神楽継承・振興協議会の顧問として、公益社団法人全日本郷土芸能協会理事長の星野紘氏と全国民俗芸能保存振興市町村連盟会長の坂本健氏に依頼する案を承認。今年度も未加入団体や自治体などへの訪問活動を続けながら、ユネスコ無形文化遺産登録を目指すことなどを確認した。

 同協議会は、最短で26年度のユネスコ無形文化遺産登録を目指して活動している。

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