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感染者、5週ぶり前週比増−入院患者数、40人増の209人
県の感染症週報第35週(8月28日〜9月3日)によると、県内で新たに確認された新型コロナウイルスの感染者数は定点当たり19・10人で、前週比12・2%増と5週ぶりに前週を上回りました。6日時点の入院患者数も前週から40人増えて209人となり、重症者の報告数は前週と変わらず2人でした。
◆延岡・西臼杵、10週連続で「赤」−日向・東臼杵「オレンジ」継続
県が区分している7医療圏域のうち、延岡・西臼杵は定点当たりの感染者数が前週比12・2%減の23・00人で2週続けて減少しましたが、4段階で色分けしている感染状況は10週連続で上から2番目の「赤圏域」(基準値=定点当たり20人以上)となっています。
日向・東臼杵は15・5%減の同16・33人で、前週に続き「オレンジ圏域」(基準値=同10人以上)でした。
医療圏域ごとの定点当たりの感染者数は依然として延岡・西臼杵が最も多い状況ですが、今週になって小林・えびの・西諸県(定点当たり22・75人)、西都・児湯(同22・33人)、都城・北諸県(同21・50人)も赤圏域となりました。
日南・串間(同18・80人)、宮崎・東諸県(同14・94人)は「オレンジ圏域」ですが、県北2圏域以外はいずれも増加傾向となっています。
県内の定点医療機関から報告された新規感染者数の年代別割合は多い順に、5〜9歳が20%▼10〜14歳が16%▼5歳未満が12%▼30、40、50代が8%▼15〜19歳が7%▼60、70代が6%▼20代5%▼80代以上が4%でした。
県が定点報告数を基にした推計感染者数は1日当たり819人で前週の729人を上回り、4週間ぶりに増加しました。都道府県別で定点当たり報告数が最も多かったのは岩手県で35・24人、次いで宮城県が同32・54人、秋田県が同30・61人など、今週も東北を中心に東日本から多く報告され、全国平均も前週の同19・07人から同20・50人に増加しました。
◇延岡市独自集計前週から61人減
延岡市が独自に集計している新型コロナ感染者数の週報によると、先週1週間(8月28日〜9月3日)の合計は526人で、前週の587人から61人(10・3%)減少しました。日別では、8月28日128人▽29日89人▽30日57人▽31日95人▽9月1日69人▽2日56人▽3日32人となっています。
感染症などが専門の佐藤圭創医師(延岡市新型コロナ対策アドバイザー)によると、県北の感染者数は緩やかな減少傾向となり、病床にも余裕が出てきたということです。過去のデータから、夏休み後の学校再開により一時的に感染が広まることが考えられますが、「その後は落ち着くだろう」と話しています。
◇後遺症患者が増加−多岐にわたる症状
佐藤医師は新型コロナの後遺症外来も担っており、かかりつけ医からの紹介で症状が強い患者を中心に診療していますが、受診者は日を追うごとに増加しているといいます。
佐藤医師が受け持った後遺症患者の数(延べ人数)はこの半年でも、4月が30人、5月が40人、6月が45人程度と徐々に増え、7月になると一気に60人超、8月はさらに80人以上、今月も6日までに40人近くに達していて、月末には100人を超す勢いだそうです
ほかの医療機関でも患者は増加傾向で、「自分が後遺症と気付かず症状に悩んでいる方も多く、そうした人たちを含めると、新型コロナに感染したことがある人の2割程度は後遺症を発症しているだろう」と推察しています。
症状は頭痛、全身けん怠感(だるさ)、不眠症が特に多く、手足のしびれ、息苦しさ、筋肉痛、脱毛、長引く微熱、ブレイン・フォグ(頭の中に霧が掛かったような感覚)、関節痛、味覚・嗅覚障害、動悸(どうき)、発疹など、多岐にわたります。
頭痛と不眠の割合はXBB系統ウイルスが感染の主流となってから特に大きくなり、全身けん怠感はトイレに行くため立ち上がるのもつらくて学校や仕事を休まざるを得ない患者も少なくないといいます。
◇血栓症に強い因果関係
長期間続くブレイン・フォグについては英オックスフォード大学などの研究チームが、脳や肺の血栓が原因となっている可能性があるとの調査研究結果を発表しました。
新型コロナで入院して血栓が脳や肺にできていることが分かった患者の一部で、少なくとも6カ月にわたり思考力や集中力、記憶力に問題が確認されたといい、それらが酸素欠乏で引き起こされる可能性も示しています。
スウェーデンのウメオ大学による研究でも、新型コロナの感染後に肺血栓症が起きる比率が33%以上に上ったとして、「ワクチン接種の重要性が特に高い」と結論付けています。
このように新型コロナ後遺症は全身的に症状を引き起こすわけですが、その原因が血栓の中でも極めて細かな「微小血栓」であるとする南アフリカ、ステレンボッシュ大学の研究チームによる仮説が注目されています。
微小血栓は、人体に備わった血栓を溶かす仕組みでは壊れにくいとされ、こうした微小血栓で毛細血管がふさがれることで血液や酸素の流れが阻害され、さまざまな症状につながることが考えられるといいます。
◇子どもの後遺症が急増−目立つ発熱・消化器症状
最近、特に注目されているのが子どもの後遺症患者が急増していることです。佐藤医師の後遺症外来にも、想像を絶するほどの全身倦怠や、深刻なブレイン・フォグで半年以上、学校に行けないなど、つらい症状を訴える子どもが増えているといいます。
さらに、オックスフォード大学などの研究チームによる調査で、乳幼児から20歳未満の死因は新型コロナが第1位(2%)になったという衝撃的な結果も報告されています。
佐藤医師によると、免疫異常により体のさまざまな部位で炎症が起こり心臓機能が低下する恐れもある小児多系統炎症症候群(MIS−C=ミスシー)の死亡例が海外で増えており、国内でも20症例以上確認されています。
発熱症状や消化器症状を訴える子どもが目立つといい、それに加えて目に充血があればミスシーを疑うべきだと指摘しています。ただ、これらの症状を一般的な感染症と思い、新型コロナの後遺症と気付かない保護者も多いといいます。
◇ワクチン接種「最も有効」
こうした後遺症から守る手段として佐藤医師は「最も有効なのはワクチン接種ではないか」と話しています。新型コロナに感染した子どもの16%が後遺症になり、症状が3カ月以上続くとされていますが、12歳未満には治療に有効な経口抗ウイルス薬を使用することができないためです。
2022年1〜9月の国内報告によると、全国で57人の小児(19歳以下)が新型コロナ関連で死亡し、その半数以上(58%)は持病がなかったといいます。注目すべきはワクチン接種対象年齢(5歳以上)の死亡例のうち88%が未接種だったという点です。
米CDCは、ワクチン接種を完了した生後6カ月から5歳の乳幼児では新型コロナに関連した救急外来や緊急医療受診の可能性が下がることが判明したと報告しています。
今月から始まるワクチン接種(2023年秋接種)は初回接種を完了した生後6カ月以上が対象です。自己負担無しの公的接種はこれが最後となるため、延岡市医師会などは「後遺症にならないためにも、ぜひお子様への接種もご検討ください」と呼び掛けています。