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15日早朝、おきよ祭り

本紙掲載日:2023-09-15
3面
ササ竹を手に「起きよー!」と叫ぶ子どもたち(15日午前5時ごろ、美々津町)

ササ竹振り「起きよー!」−日向市美々津

 日向市美々津町立縫区でけさ、神武天皇の東遷伝説にちなみ、旧暦八朔(はっさく)に行われる伝統行事「おきよ祭り」があった。地元の子どもたちが短冊飾りの付いたササ竹を振りながら「起きよー!起きよー!」と家々を回った。美々津の歴史的町並みを守る会主催(米原康夫会長)。

 祭りは、神武天皇が東征のために美々津から船出した時の言い伝えが由来。

 船出は旧暦の8月2日の予定だったが、風向きや潮の流れが良くなったことから、急きょ八朔(はっさく)=8月1日=に出発を変更した。そのため、見送りを予定していた人々が急いで隣近を起こして回ったとされている。

 美々津小児童ときょうだいら約20人と保護者、関係者が参加した。午前4時半、神武天皇が座ったと伝えられる腰掛け岩がある立磐神社に集合。おはらいを受けた後、寝静まったまちへ出発した。

 子どもたちは、家の玄関前に来ると「起きよー!」と叫びながらササ竹を戸に何度もたたき付け、室内の明かりがともったのを確認すると、次の家へと急いで駆けて行った。

 6年生の宮内睦さんは「きのうの午後9時に寝て、午前4時に起きました。3年ぶりに参加できて楽しかった」。米原会長は「伝統継承は私たちの義務。

 コロナ禍でも縮小して実施してきましたが、今年は多くの子どもたちが参加してくれて良かった」と話した。

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