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五ケ瀬特産のブドウ収穫

本紙掲載日:2023-09-15
6面
ブドウを収穫する児童ら
販売会用にブドウを袋詰め

販売会用に袋詰め作業も−町内の小学4年生

 五ケ瀬町の小学4年生16人が丹精込めたブドウの収穫が14日、同町桑野内の「ブドウハウス」であった。三ケ所、坂本、上組、鞍岡小の児童が合同で取り組む地域学習「G授業」の一環。ハウスを所有、管理する興梠浩幸さん(58)=同町桑野内=に教わりながら、実りの喜びを味わった。

 ブドウ作りや周囲との交流を通じて郷土愛を育む狙い。興梠さんの長男が小学4年生だった頃から縁あって15年ほど続いており、児童は毎年5月から栽培に参加する。今年も定期的にハウスを訪れ、成長を妨げる芽を取り除く芽摘みや、外的要因から果実を守る袋掛けなど熱心に取り組んできた。

 この日は、児童がカラフルなブドウの絵や「おいしくなーれ」などと書き込んだ袋に包まれた「ブラックオリンピア」を収穫。頭より上に実った房へ優しく手を添え、茎の根元を剪定(せんてい)ばさみで切り離した。

 興梠さんによると、ブラックオリンピアは管理の難しさから生産農家が少なく、幻のブドウとも称されている。今年は小ぶりな房が多いものの、糖度は例年を超える19度と申し分なく、1アールのハウスから約300房が収穫できたという。

 作業後は近くの上組小学校へ移動し、翌15日に延岡市で開く販売会用の袋詰めを行った。

 三角巾、マスク、エプロン、エンボス手袋を着用し、興梠さんのお手本に従い仕分け。「商品」ということを意識しながら、傷などが付かないよう慎重に計量し、販売用の袋とパックに詰めた。

 坂本小の西川雷覇さん(9)は「思ったよりもブドウが重くてビックリした。頑張って育てて、頑張って収穫したので、買った人に喜んでもらえたらうれしい」と笑顔。

 興梠さんは「栽培から収穫まで、みんな楽しそうに取り組んでくれたので良かった。ブドウ作りの楽しさを知り、1人でもブドウ農家を志してくれる子どもが出てきてくれたら」と話した。

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