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教員への思い「より強く」

本紙掲載日:2023-09-26
2面
「教育大学リーグミーティング」で体験談を語り合う大学生ら
見学した高校生と意見を交わす学生ら

教育大学リーグミーティング

◆九保大生ら意見交換

 教員を目指している学生が、延岡市内の小学校で実習して感じたことや学んだことなどについて意見を交わす「教育大学リーグミーティング」が15日、九州保健福祉大学(同市吉野町)であり、高校生や教育関係者も参加して、教育への考えを深めた。

 実習で感じたことそれぞれに=市と市教育委員会が東京学芸大学と連携・協力して取り組んでいる「学生インターンシップ事業」と、市教委が教員志望の学生に実施している「教育大学リーグ」の合同企画。同大学、宮崎大、南九州大、九保大の学生12人が4日から計10日間、小学校で実習し、9日には鹿川渓谷で親子向けの自然体験ワークショップにも参加した。

 インターンシップ事業では、東京学芸大の学生2人が担任の教員を補助する立場で授業に携わり、教育大学リーグではほかの学生も授業を補助しながら児童と交流。受け持つ学年を交代したり授業に集中しづらい子どもを担当するなど、さまざまなケースで経験を積んだ。

 九保大でのミーティングでは参加学生が車座になって意見交換。「生徒一人一人に向き合う大変さを感じた」「教え方を工夫したことで算数の計算を理解してもらえた」「高学年の子どもは距離の縮め方が難しかった」「自分で判断させるために、いい意味で放っておくという考え方もあると教わった」など、体験談を振り返った。

 学校教育については、「現場の努力だけでなく、家庭や地域が協力すれば先生の負担が減る部分もある」「先生と子どもたちが影響し合っていると実感し、初等教育の責任を感じた」などと発表。会場には約50人の高校生も訪れて見学し、グループに分かれて個別に大学生と意見を交わした。

 母校の南小で実習した宮崎大学2年の白谷萌子さん(19)=延岡高校出身=は、「教員になりたいという思いがより強くなった。子どもの心理を学び、成長に合わせた教育を研究していきたい」。

 見学した黒木百花さん(延岡高2年)は「学生の皆さんとはあまり年の差がないのに圧倒された。私たちが変えていかないといけないものもあると思う。将来は海外の教育現場を見て、宮崎、延岡の子どもの教育に携わりたい」と、刺激を受けた様子だった。

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