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新型コロナ週刊トピック

本紙掲載日:2023-09-30
2面

感染者、2週連続で前週下回る−入院患者数、54人減の72人−県内

 県の感染症週報第38週(18〜24日)によると、県内で新たに確認された新型コロナウイルスの感染者数は定点当たり11・16人で、前週比33・4%減と2週連続で前週を下回りました。27日時点の入院患者数は前週から54人減って72人となり、重症者の報告数は1人(前週0人)でした。

◆延岡・西臼杵「黄圏域」に−日向・東臼杵も「オレンジ」から改善

 県が区分する7医療圏域のうち、延岡・西臼杵は定点当たりの感染者数が前週からさらに18・3%減って9・89人となり、4段階で色分けしている感染状況は13週間ぶりに上から4番目の「黄圏域」(基準値=定点当たり5人以上)となりました。日向・東臼杵も31・3%減の同9・50人となり、黄圏域に改善しました。

 県内ではほかに、小林・えびの・西諸県(定点当たり6・75人)、宮崎・東諸県(同8・83人)も黄圏域で、前週に「赤圏域」(基準値=同20人以上)だった都城・北諸県(同17・80人)を含め、西都・児湯(同12・50人)、日南・串間(同12・40人)は「オレンジ圏域」(基準値=定点当たり10人以上)となりました。

 県内の定点医療機関から報告された新規感染者数の年代別割合は多い順に、10〜14歳が19%▼5歳未満が12%▼5〜9歳が11%▼40、50代が各10%▼15〜19歳が9%▼30代8%▼60代7%▼70代6%▼20代と80代以上が4%でした。

 県が定点報告数を基にした推計感染者数は1日当たり478人で前週の719人を下回り、2週間連続で減少しました。全国平均も定点当たり11・06人で前週の17・54人を下回り、すべての都道府県で減少しました。

◇延岡市独自集計は6週ぶりに増加

 延岡市が独自に集計している新型コロナ感染者数の週報によると、先週1週間(18〜24日)の合計は345人で、前週の242人から103人(42・5%)増加しました。日別では、18日44人▽19日77人▽20日57人▽21日49人▽22日44人▽23日46人▽24日28人となっています。

 市の週報で感染者数は8月中旬から小康状態ながらも緩やかに減少していましたが、6週間ぶりに増加し、県集計の定点当たり報告数も延岡保健所管内だけで見ると、10・71人でオレンジ圏域を脱してはいない状況です。

 また、県全域で流行しているインフルエンザも延岡管内は注意報レベル(定点当たり10人以上)を超えていて、市は「今後の秋のイベントなどでの人流増加による感染に注意してほしい」と呼び掛けています。

◇変異株「ピロラ」による感染が拡大

 スパイクタンパクの変異が30カ所を超え、感染力や病原性が大きく変化している可能性のある変異株の「BA・2・86」(通称ピロラ)が世界各国で見つかり、徐々に感染を拡大させていることが分かりました。

 8月17日時点で確認されたのは3株だけでしたが、その特異性からWHO(世界保健機関)が監視対象に指定し、動向を注視しています。派生種の「BA・2・86・1」を含めると、ゲノム分析による報告件数は今月21日時点で、英国を中心に米国、欧州、中東、アジアなど18カ国から171件に上り、日本でもすでに2株が検出されています。

 離れた地域で検出されていることに対する疫学的関連性は調査中で、感染力の強さや重症度などについてもまだ情報が少ないため明らかになっていませんが、専門家らは「変異部位の多さによる免疫回避能力の点において、今後も動向に注意が必要」との認識を共有しています。

◇デルタクロン豪州の脅威に−日本でも感染の中心となる恐れ

 先週お伝えしましたが、オーストラリアでは全く系統が異なるデルタ株とオミクロン株の性質を併せ持つ、いわゆる「デルタクロン」と呼ばれる変異株の「XBC・1・6」が流行し、クイーンズランド州を中心に入院する重症患者や死者が増加しているということです。

 同国でもXBB系統やEG・5・1など複数の変異種が流行しており、専門家の間では、現地が本格的な冬に入れば感染者が多い状況が続くだけでなく、特にデルタクロンの亜種が優勢になれば「非常に壊滅的な新型コロナの波が同国を襲う可能性が高い」と推測されています。

 感染症が専門の佐藤圭創医師(延岡市新型コロナ対策アドバイザー)も同国で流行するデルタクロンが、日本にとっても「冬の爆発的感染の中心となる恐れがある。致死率が高く非常に危険な可能性がある株なので注視していきたい」と話しています。

 一方で明るい話題もあり、同デルタクロンは免疫を回避する能力が強いものの、現時点では、感染したことで体内にできる自然抗体や、ワクチンで獲得できる中和抗体が有効であることが分かり、「今後、特別な変異がない限りはXBB・1・5対応ワクチンでコントロールできる可能性がある」とのことです。

◇「秋接種」ワクチンの特徴、有効性は

 そこで改めて佐藤医師に今月20日から始まった「秋接種」ワクチンの特徴や有効性について伺いました。

◇現在の流行株に対応

−−秋接種は従来のオミクロン株対応2価ワクチンではなく、1価ワクチンとなっています。

【佐藤医師】オミクロン株のXBB・1・5にターゲットを絞った単価ワクチンで、XBB・1系統のXBB・1・5、XBB・1・16、EG・5・1(XBB・1・9・2の派生株)に対しての抗体産生能力が高いワクチンです。
接種後3〜4カ月間は感染防止効果があり、重症化抑制効果、後遺症発症抑制にも効果があります。

◇前回接種から時間経過で効果減退

−−これまでに複数回、ワクチンを接種した人も多いですよね。

【佐藤医師】現在まで、感染した場合のリスクが高い基礎疾患のある方や65歳以上の高齢者は、最多で6回接種してきました。また、それ以外のリスクが低い方も、最多で4回の接種機会がありました。今まで、反復して接種してきたのに、再び接種する必要性はあるのかという疑問があります。
これに対して、ハイリスクの方は前回接種から半年以上、それ以外の方も1年が経過してすでに抗体価が低下し、その効果が減弱しているため、再接種が有効です。
また、これから先と冬の感染のピークを見据えて、感染防御や重症化抑制効果があるオミクロン株(XBB・1・5)対応ワクチンを接種する意義が大きいと言えます。
これから感染の流行が予想されるXBB・1・5、XBB・1・16、EG・5・1に対して、ワクチンを接種することで、感染抑制効果と重症化抑制効果(BA・2・86系統がもし流行した場合は、効果が少ない可能性もある)が期待できます。
さらに、ワクチンを接種することで、現在問題となっている後遺症・感染後症状に対して、強い抑制効果があります。
これまでのワクチンは、以前流行していたBA・5に対応したワクチンで、現在流行している株に対しては重症化抑制効果はあるものの感染抑制効果は非常に弱くなっています。そのため感染防止効果あり、重症化抑制効果を強化した、秋接種ワクチン有効です。

◇副反応は従来通り

−−副反応はいかがでしょうか。

【佐藤医師】製造方法がこれまでと同じなので、接種部位の痛みや疲労、頭痛は50%以上(半数以上)の人に現れるとみられます。ほかに、関節の痛みや発熱などがあります。
以前、接種した時に副反応があったという人は、今回もそうした副反応があると考えておく必要があります。ワクチンを接種した際の、効果と副反応、つまりリスクを比べて、接種するか、しないかを判断するということになります。
延岡市では副反応の強かった人に対し、ワクチンが接種できるように副反応防止の薬剤の前投薬をして打つことができるようになっています。ぜひかかりつけの先生にご相談ください。

◇海外も接種を推奨

−−海外の対応を教えてください。

【佐藤医師】米国ではXBB・1・16、EG・5・1などの新しいオミクロン株が台頭しいることから、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)が9月12日に、生後6カ月以上のすべての人にオミクロン株(XBB・1・5)対応ワクチン接種を受けるよう、勧告を出しました。
米国内のアンケート調査では、半数以上が「ワクチンを受けたい(必ず接種する=37%、接種する方向で検討している=57%)」と答えています。フランス、英国、ドイツでもEG・5・1系統の感染が増加しており、ワクチン接種の勧奨を行っています。

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