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虫歯−6歳児、12歳児ともに減少

本紙掲載日:2023-10-10
3面
延岡市歯科保健推進協議会

延岡市歯科保健推進協議会

 延岡市歯科保健推進協議会(会長・椎葉茂樹延岡保健所長)は6日、市役所講堂で会合を開き、歯科保健の現状や今年度の取り組み内容などを確認した。
報告によると、市内の虫歯有病率は1歳6カ月児と3歳児が2019年度から増加傾向にあったものの、21年度以降は6歳児、12歳児ともに減少している。

◆幼少期のフッ化物での洗口が永久歯にも影響

 市は、12歳児虫歯有病率が低い綾町や都農町の事例に触れて、幼少期のフッ化物洗口が永久歯にも影響している可能性が高いことを示唆。保護者らへのフッ化物洗口の周知、未実施の保育施設への働き掛けを今後の課題に挙げた。

 また成人・妊婦については、受診者数の少なさを問題視。学習会などを通して定期的な歯科検診や口腔(こうくう)ケアの重要性を伝えたり、母子健康手帳交付時の歯科保健指導を行っていくことが重要とした。

◇8020運動推進へ成人の口腔ケア充実

 委員らは報告内容を踏まえ、「虫歯有病者率の減少へ向けて、幼児・学齢期のフッ化物応用を推進する」「(80歳で20本の歯を残す)8020運動の推進のため、成人の口腔ケアの充実を図る」ことを重点的な取り組みに選定した。

 具体的には、1歳6カ月および3歳児検診時のフッ化物ジェルまたはフッ化物入り歯磨き剤、幼児用歯ブラシなどの無償配布、市内イベントや特定健診会場における検診車による歯科検診、妊婦歯科検診時の歯科保健指導、高齢者向けの健康学習会や介護予防事業等での口腔ケア推進などを行う。

 児島典子市健康福祉部長は「コロナ禍の影響で保育施設等で虫歯予防の取り組みが一時中断されていたが、5類移行に伴って以前の状況を取り戻しつつある。歯科保健の正しい情報・知識の普及啓発、歯科検診の受診勧奨を進めていきたい」と話した。

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