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省力化農業へ−最先端技術活用の稲作学ぶ

本紙掲載日:2023-10-16
3面

農業ロボットの遠隔操作など体験

 最先端技術を使った農業について学ぶ「ロボットを活用した稲作支援研修」は7日、延岡市北浦町の北浦公民館や農地で開かれた。県内外から約20人が参加。ロボットやドローンなどを活用した農業の有用性などへの理解を深めた。

 研修は、延岡市が6日から3日間の日程で開催した「第1回のべおか里山塾」のプログラムの一環。同町内で稲作農業の自動化などに取り組んでいるテムザック(川久保勇次代表取締役社長、本社・京都市)の社員らが講師を務めた。

 参加者は、テムザックが今年から実証を開始している「省力化農業」に関する講習を受講。続いて町内の水田に移動して、実証事業に使用されている同社開発・製造のロボット「ワークロイド」や水管理システムなどを見学した。

 すでに実証に投入されている雑草防除用のワークロイド・雷鳥1号(自立型、遠隔操作型)について説明を受けた参加者は、タブレットによる遠隔操縦のレースを体験するなどして性能を確認。スマートフォンを使った水門バルブの開閉の遠隔操作や、水位や水温などのデータを管理できるシステムなども体験した。

 水田ではドローンを使った自動種まきのデモンストレーションもあり、参加者は稲作の省力化につながる一連の技術に高い関心を示していた。

 北海道在住の会社員石光弘貴さん(35)は「自動化システムに驚いた。事業としての可能性が大いに感じられる」。宮崎市の大学生宮城かな子さん(22)と林田綾音さん(21)は「農業の若者離れ解消につながる」「農作業が楽しく感じられたことが大切なポイント」と話していた。

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