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ものづくりの楽しさ味わう

本紙掲載日:2023-10-31
2面

4年ぶり−技能まつり、にぎわう

 ものづくりの楽しさに触れてもらおうと、第20回日向技能まつりが29日、日向市日知屋の日向ひとものづくりセンターであった。コロナ禍の影響で4年ぶりの開催。左官壁塗りやフォレストフレーム作り体験など多彩なイベントが催され、多くの家族連れでにぎわった。主催は日向地区中小企業支援機構、同まつり実行委員会。

 開会式であいさつに立った島原俊英実行委員長は、20年の歴史を振り返りながら「技能を持った者たちが下支えし、日向市をさらに発展させたい」と力強く述べ、来場者に「きょうは見て、触って、学んで一日楽しんでほしい」と呼び掛けた。

 その後、主催者と十屋幸平市長、松葉進一市議会議長ら来賓によるテープカットならぬ「木材カット」で開幕した。

 会場には、高所作業車やミニパワーショベル試乗、UFOキャッチャー、左官壁塗りなど10の体験コーナーを用意。加えてタイルコースター、ビーズ小物、ミニ盆栽などを作るコーナーが並び、子どもたちは笑顔で、時に真剣な表情でものづくりを楽しんでいた。

 太鼓、ダンスなどのステージイベントや紙ヒコーキ飛ばし大会、スタンプラリーなどもあったほか、軽食を販売する出店も並び、終日にぎわった。この日は市内の高校生がボランティアとして参加。受け付けや子どもたちの入退場など運営をサポートした。

 日向技能功労賞の表彰式もあり、同市江良町の辻忠義さん(86)が受賞した。辻さんは同市や都農町内の伝統的な建造物、左官技能(土壁やしっくい、こて絵など)を保存伝承している。同機構によると、深刻化する人手不足の中で若手技能者への育成に取り組む姿勢が評価されたという。

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