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新型コロナ週刊トピック

本紙掲載日:2023-11-04
2面

感染者数、7週ぶり前週上回る−入院患者数は3人増

 県の感染症週報第43週(10月23〜29日)によると、県内で新たに確認された新型コロナウイルスの感染者数は定点当たり3・02人で、前週比25・3%増と7週間ぶりに前の週を上回りましたが、県が定める注意喚起の基準値は下回っています。今月1日時点の入院患者数は前週から3人増えて40人となり、重症者は変わらず1人でした。

◆延岡・西臼杵微増−「黄圏域」は継続

 県が区分する7医療圏域のうち、延岡・西臼杵の感染者数は定点当たり6・67人で、前週比27・7%増と2週連続で増加しました。4段階で色分けした感染状況も前週に続き、県内で唯一、上から4番目の「黄圏域」(基準値=定点当たり5人以上)となりました。

 日向・東臼杵も43・4%増と2週続けて増え同3・83人となりましたが、日南・串間(同1・20人)、小林・えびの・西諸県(同1・50人)、宮崎・東諸県(同1・72人)、西都・児湯(同2・00人)、都城・北諸県(同3・70人)とともに、注意喚起の区分からは外れています。

 県内の定点医療機関から報告された新規感染者数の年代別割合は、多い順に−−10〜14歳が16%▼60代11%▼40、50代と80代以上が各10%▼15〜19歳と70代が各9%▼5〜9歳と20代が各7%▼5歳未満が6%▼30代5%−−です。

 県が定点報告数を基にした推計感染者数は1日当たり129人で前週の103人を上回り、2週間ぶりに増加しました。全国の発生状況は、3日が祝日のため6日に発表予定となっています。

◇前週比で7人減の68人−延岡市の独自集計

 延岡市が独自に集計している新型コロナ感染者数の週報によると、先週1週間(10月23〜29日)の合計は68人で、前週の75人から7人(9・3%)減少しました。日別では−−10月23日12人▽24日17人▽25日10人▽26日9人▽27日9人▽28日3人▽29日8人−−となっています。

 一方、県が延岡保健所管内の定点医療機関から報告を受けた新規感染者数は6・14人で、前週の5・43人から増加して黄圏域レベルを継続しました。インフルエンザは高止まりし、保健所管轄別では延岡が県内最多となっています。

◇新型コロナ「急増兆候なし」−インフルも収束する傾向か

 新型コロナの新規感染者数は県北で2週連続増加して、延岡・西臼杵が「黄圏域」を超え、インフルエンザ(インフル)も延岡保健所管内が県内最多、高千穂管内も注意報レベル基準値を超えるなど、心配される状況が続いています。

 これに対し、感染症などが専門の佐藤圭創医師(延岡市新型コロナ対策アドバイザー)は、新型コロナについては10月上旬の連休で人の動きが活発になった影響によりやや増加したものの、急増する兆候はないと話しています。

 佐藤医師によると、新型コロナの感染者数が少ないのは、インフルの流行による「ウイルス干渉」の影響も大きいといいます。人は一つのウイルスに感染するとインターフェロンというタンパク質がつくられ、免疫機能が高まり、それ以外の感染症が抑えられるという特徴があるのだそうです。

 また、インフルの流行は1カ月程度で収束する傾向があるといいます。延岡はすでにピークを迎えたとみられ、今後は新型コロナとともに感染状況は落ち着いてくると予想されます。

◇せき止め薬「流行期に備え購入を」

 先週もお伝えしましたが、国内では現在、医薬品の不足傾向が続いていて、県北でも確実に影響が広まっている模様です。佐藤医師によると、特に鎮咳薬(せき止め)の在庫が乏しく、「制限して処方せざるを得ない」と話しています。

 医薬品の原材料の輸入が困難になり、国内製造もなかなか追い付かず、当面は苦しい状況が続くとみられています。懸念されるのが冬場にかけて確実に起きると言われている新型コロナの「第10波」やインフルの再拡大です。重症化しやすい同時感染も不安視されています。

 延岡のドラッグストアなどでもせき止めを中心とした市販薬が品薄傾向にありますが、まだ幾分は仕入れがあるため、佐藤医師は「買い占めは好ましくないが、流行期に備えて自宅用に購入しておいてもらえれば」とアドバイスしています。

◇新型コロナの感染−認知症リスクにも

 専門家らの研究で、新型コロナに感染すると、1年後にアルツハイマー病になるリスクが2・03倍高まることが分かりました。東京大学などによるハムスターの実験でも、新型コロナの感染が嗅覚関連の認知機能や記憶に影響を与える可能性が明らかにされていますが、疫学的にも証明が進んでいます。
特に、高齢者や、人工呼吸器を使用した重症ケース、嗅覚障害が3カ月以上続いた場合などの感染事例で多く見られるのだそうです。爆発的に感染者数を拡大させたオミクロン株の流行により、こうした認知機能障害の頻度は増加しているといいます。

 イスラエルで191万人以上の感染者を対象にした追跡調査では、後遺症の中でも記憶障害や集中力低下などは1年以内では治りにくいことが分かりました。

 鼻の奥の嗅神経は脳につながっているため、感染すると脳にまで広がる可能性が指摘されています。研究では脳内の神経間の情報伝達に必要な分子の減少や、脳のタンパク質の嗅覚に関わる領域への障害が認められたといいます。

 死亡した患者の脳を解剖した研究では、免疫細胞でつくられるウイルスを攻撃するタンパク質が、記憶をつかさどる脳神経細胞の増殖を抑制することも確認されました。脳へのウイルス感染が続いていた事例もあるといいます。

 一方、軽症者でも脳の血管に炎症が起きるため、こうした免疫障害による脳血管の慢性炎症や血流低下が影響している可能性も指摘されています。実際に若い人であっても忘れ物が多くなるといった、認知機能低下が疑われる事例の報告が増えているのだそうです。

 朗報としては、まだ動物実験の段階ですが、ワクチン接種がウイルスによる脳障害を抑えることは確認されていて、佐藤医師は「人に対しても、ワクチン接種により、感染に伴う認知症リスクが抑えられる可能性は十分考えられる」と話しています。

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