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晩秋の渓谷で紅葉まつり

本紙掲載日:2023-11-13
3面
第38回紅葉まつり。町商工会青年部による餅つき

日之影町見立の住民手作り

 紅葉の名所として知られる日之影町見立のあけぼの荘下広場で12日、「第38回紅葉まつり」があり、晩秋の渓谷をにぎわいが包んだ。主催は見立地区紅葉祭り実行委員会(佐藤久富委員長)。

 地域活性化を図る〃手づくりの秋祭り〃。新型コロナウイルスの影響により2020年は中止、21、22年は地元住民のみで行ったため、4年ぶりの通常開催となった。

 モミジやカエデが鮮やかに紅葉、佐藤委員長(70)ら有志が約15年前に植樹したイチョウも染まった。

 落ち葉のじゅうたんが広がり、深まる秋を演出。寒風が吹く中、パチパチとはぜるたき火が季節の移ろいを感じさせた。

 町内6事業者が田舎うどん、山菜おこわ、ヤマメの塩焼き、甘酒などを販売。町商工会青年部が地鶏の炭火焼きと、つきたて餅を振る舞った。「飛び入り歓迎」のカラオケ大会もあり、盛り上がった。

 毎年足を運んでいるという延岡市の川辺應澄さん(88)は「食べ物もおいしいので、山がきれいに紅葉する頃合いに手ぶらで来ています。100歳になるまで参加したい」とにっこり。

 佐藤委員長は「会場周辺の水無平地域の人口が少なくなり、ほとんどが70〜80代。祭りを通じてにぎわいをつくり、若い人にも関心を持ってもらえる地域になればうれしい」と期待した。

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