夕刊デイリー新聞社は、本紙に掲載された写真の提供サービス(有料)をしています。
スポーツで活躍した場面の写真、ステージでの発表会、さまざまな行事で新聞に掲載された写真をご家族の記念に保存されてはいかがですか?
写真は本紙記者がデジタルカメラで撮影したもので、新聞紙上では白黒でも提供写真はカラープリントです。
写真のサイズと料金は次の通りです。
▽L サイズ 1枚 300円
▽LL サイズ 1枚 500円
▽A4 サイズ 1枚 1,200円
(A4サイズはラミネート加工もできます。ラミネート加工は500円追加) |
L サイズ
(8.9×12.7センチ) |
1枚 300円 |
LL サイズ
(12.7×17.8センチ) |
1枚 500円 |
A4 サイズ
(21×29.8センチ) |
1枚 1,200円
(ラミネート加工は300円追加) |
|
提供できない写真もありますので、まず、本社にお電話をください。
掲載日などをお聞きし写真を確認した上で準備します。
受け渡しは、本社または支社、支局に来社していただくことになります。
写真によっては提供サイズが限られる場合があります。
また、事件、事故、災害、選挙、肖像権に関係する写真や本社に版権のない写真は提供できませんのでご了承ください。
写真は個人的利用に限ります。
印刷物などに用いることはできません。
写真提供サービス開始とともに、これまでの貸し出しサービスは終了します。
お問い合わせ、お申し込みは
本社(電話番号 0982-34・5000、平日は午前9時−午後5時、土曜は午前9時−午後3時)へお願いします。
|
工藤寛さん(高千穂町出身)が出版
◆一代記「夢に生きた高千穂の女傑」
高千穂町岩戸出身の工藤寛さん(70)=宮崎市在住=がこのほど、同町河内の事業家・興梠チホさん(1896〜1978年)の生涯を収めた一代記「夢に生きた高千穂の女傑」を自費出版した。激動の時代にあって強靱(きょうじん)な行動力で起こした逸話の数々が、綿密な取材を元に痛快につづられている。
工藤さんは、1987年に親父山(標高1644メートル、同町五ケ所)で拾った金属片をきっかけとし、45年8月に同峰へ墜落した米軍戦闘機B29の調査を続けている。
著書は、親父山の麓に位置する河内や五ケ所で聞き込みをした際、住民の誰もが口にしたという「〃千穂〃というばあさんがおった」との証言に起因するもので、B29関連の調査が一段落した2年ほど前に執筆を始めた。チホさんの名前は戸籍上カタカナだが、地元の人々は「千穂」だと思い込んでおり、作中では「千穂」として紹介している。
「連合国最高司令官マッカーサー(終戦当時)に対し、戦犯指定された軍人の助命嘆願を直訴した」「『金が出る』との夢のお告げに従い、晩年にもかかわらず金鉱掘りに心血を注いだ」といった語り草に興味を引かれつつ、当初は懐疑的だったという工藤さん。
しかし、類似する証言が多く、米空軍歴史研究センターから取り寄せたB29墜落事故報告書にも「ChihoKorogi」の名が記されていたことなどから確証を得た。地元住民の元へ足しげく通った結果、高千穂の山里で鉱山を掘っていたことから「千穂ばあさん」や「金掘りばあさん」の呼び名で親しまれていたことも知った。
工藤さんは、チホさんの大陸的発想、胆力、行動力に「希代の女傑」と敬意を表し、「語り草として終わらせるにはあまりにも惜しい」「激動の時代を男顔負けのたくましさで生き抜き、生涯『夢』を追い続けた千穂の生き様に思いをはせていただければ、筆者として、これ以上の喜びはない」と締めくくっている。
本は四六判、全169ページ。鉱脈社刊。定価は1760円。同町三田井の歴史民俗資料館や河内のアカツキ酒造、やまとや商店などで販売しており、今後は県内の書店にも並ぶ予定。
工藤さんは著書に「LASTFLIGHT〜奥高千穂隼B29墜落秘話」「名利無縁〜高千穂町岩戸故郷を拓(ひら)いた気骨の系譜」などがある。