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鉄道遺産で地域を元気に−高千穂町

本紙掲載日:2023-11-28
3面
高千穂町で開かれた「全国未成線・廃線サミット」

全国未成線・廃線サミット−関係者ら130人集う

 完成していない未成線や廃線など鉄道遺産を所有・管理する自治体を会場に鉄道ファンらが意見を交わす第4回全国未成線・廃線サミットが25日、高千穂町三田井の国民宿舎ホテル高千穂であった。全国から関係者や鉄道ファンら約130人が集まり、活動事例発表やトークイベントを通じて遺産を有効活用した地域活性化を考えた。主催は同実行委員会(委員長・甲斐宗之町長)。

 高千穂町には、かつて延岡市と同町を結び、2005年の台風14号被害により廃線となった高千穂鉄道の跡や、トンネル掘削中の出水事故で工事計画が立ち消えた未成線区間(高千穂―高森)の一部が残っており、さまざまな利活用が検討されてきた。

 サミットは、こうした鉄道遺産を観光資源等として地域振興へつなげようと17年、NPO法人五新線再生推進会議が発足させた。奈良県で初開催して以降、18年に福岡県赤村、21年に島根県浜田市で開かれ、高千穂町は4番目の開催地となる。

 開会式では、実行委員長の甲斐町長が「事例発表やディスカッションを通して全国の未成線・廃線地域の皆さんと情報共有し、鉄道遺産の有効利活用や保存などの在り方を考える実り多きサミットになることを期待する」とあいさつ。

 島根大学大学院の平川真衣さんが「鉄道遺産『未成線』における活用実態とその課題」、山口県岩国市錦川観光協会の中村信利会長が「清流と歴史に彩られた街の鉄道と未成線」、熊本県高森町役場生活環境課の山田佳慶主査が「高森湧水トンネル公園について」、日之影町役場地域振興課の工藤富士課長が「鉄道資産の活用」、高千穂あまてらす鉄道の齋藤拓由専務が「高千穂線のあゆみ」と題し、研究や取り組み事例を発表した。

 このうち、齋藤専務は、高千穂鉄道跡を活用した自社の観光アトラクション「グランドスーパーカート」を紹介。昨年8月からバイオディーゼル燃料運行を始めたことや、枕木を年間300本ペースで木製からPC(プレストレストコンクリート)製に交換していることなどに触れ、「99%無理だとしても1%の可能性があれば懸けたい。再び列車を通すため挑戦し続けたい」と力を込めた。

◆有効活用の方法など示す−俳優・六角精児さん

 事例発表に続き、鉄道愛好家として知られる俳優の六角精児さん(61)=兵庫県出身=が登壇。同じく鉄道好きをうたうフリーアナウンサーの田代剛さん(44)の司会進行で、甲斐町長とのトークイベントが行われた。

 六角さんは約30年前、趣味の競輪場巡りや劇団公演の移動手段として鉄道を利用していたことがきっかけとなり、鉄道愛に目覚めたという。

 「ギャンブルは身を滅ぼす」と新しい趣味を探す過程で、これまで以上に鉄道愛は深まり、「乗り鉄」「飲み鉄」として各地を巡った過去を告白。高千穂鉄道に乗った経験を踏まえ、「日本の四季折々を眺められるのは鉄道だけ。元々持っていた日本や旅、人間への興味関心が鉄道に結びついたと思う」と話した。

 甲斐町長は、東洋一の高さを誇る高千穂橋梁(きょうりょう、桁上105メートル)を歩いて渡り怒られた小学生時のエピソードで笑いを誘いつつ、「駅や線路への地元住民の思い入れは強いように感じる。思い出も含め、人がさらに集う場所として有効活用の手段を模索したい」と述べた。

 対する六角さんは、廃線を活用した催しやBRT(バス高速輸送システム)の導入、駅舎跡を憩いの場としてプロモーションする道の駅ならぬ〃駅の駅化〃などを提唱。「未成線も廃線も知らない人が多い。こうしたサミットは周知の礎であり、より広く発信してもらうことに意義がある」などと熱弁した。

 その後、甲斐町長が次回開催地である山口県岩国市の杉岡匡副市長に引継書を授与。第5回サミットは25年に開かれる予定となっている。

 また、翌26日にはエクスカーション(体験型見学会)もあり、約70人が高千穂町内の未成線や廃線を活用した取り組みなどを見て回った。

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