夕刊デイリー新聞社は、本紙に掲載された写真の提供サービス(有料)をしています。
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写真は本紙記者がデジタルカメラで撮影したもので、新聞紙上では白黒でも提供写真はカラープリントです。
写真のサイズと料金は次の通りです。
▽L サイズ 1枚 300円
▽LL サイズ 1枚 500円
▽A4 サイズ 1枚 1,200円
(A4サイズはラミネート加工もできます。ラミネート加工は500円追加) |
L サイズ
(8.9×12.7センチ) |
1枚 300円 |
LL サイズ
(12.7×17.8センチ) |
1枚 500円 |
A4 サイズ
(21×29.8センチ) |
1枚 1,200円
(ラミネート加工は300円追加) |
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提供できない写真もありますので、まず、本社にお電話をください。
掲載日などをお聞きし写真を確認した上で準備します。
受け渡しは、本社または支社、支局に来社していただくことになります。
写真によっては提供サイズが限られる場合があります。
また、事件、事故、災害、選挙、肖像権に関係する写真や本社に版権のない写真は提供できませんのでご了承ください。
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藤田一松「思ひ出づるまゝ」を市に寄贈−延岡
亀井の丘夢づくりの会(奥村淳一会長、14人)は11月30日、90年前に「延岡新聞」に連載された藤田一松の回想記「思ひ出(い)づるまゝ」の復刻本を延岡市に寄贈した。
復刻本の出版は、亀井の丘夢づくりの会が取り組む「歴史と文化の再発見・高めよう郷土愛」プロジェクトの一環として、市の市民まちづくり活動支援事業の助成で実現。
元明治大学博物館事務長で法学博士の伊能秀明さんや夕刊デイリー新聞社取締役の坂本光三郎編集局長を中心とした復刻委員会が編集作業に当たり、11月3日に発刊した。
A5判の全202ページで定価1700円(税別)。愛宕山から見渡す延岡の風景をモチーフに、激動の時代を生きた藤田の重層的な人生を山脈で表した表紙絵となっている。また、朝日をイメージした色合いの帯には「『サムライ』の回想記」とうたった。
この日は、伊能さんが復刻委員会の主要メンバーと共に市役所を訪問。読谷山洋司市長と澤野幸司教育長らに完成したばかりの復刻本を手渡し、「市長と教育長から激励を頂き、完成させることができました」と支援に感謝した。
藤田一松は、江戸時代の元治元(1864)年に延岡藩士・佐藤亨の三男として生まれ、18歳で藤田家の養子となり家督を相続。亮天社を経て慶應義塾で福澤諭吉に師事し、亮天社や慶應義塾で教員の後、三越呉服店(現・三越)常務取締役、成城学園(現・成城大学)理事長、日向水力電気株式会社(現・九州電力)取締役、内藤家家令などを務めた。享年84。
回想記の原本は昭和8(1933)年1月から4月まで延岡新聞(延岡市立図書館蔵)に63回連載された記事。藤田が68歳前後に執筆した。
内容は、藤田が幼少だった江戸末期から明治33(1900)年までの延岡城下の思い出や、西南戦争の目撃談、亮天社の恩師たち、幕末の藩主内藤政義公(幕府大老井伊直弼の弟)の死、内藤政挙子爵の延岡帰郷など、近代延岡の郷土史だけでなく、慶應義塾の校史、三越の社史としても有意義な記事が含まれる。
伊能さんは約1カ月調査して、慶應義塾や三越、成城学園でも藤田の没年や墓所が分からず、都内に住む子孫を訪ねてようやく判明できたことや、同家に保管されていた福澤諭吉の書簡にも出合い、復刻本に掲載できたことなどを報告。
500冊のうち159冊は、県立図書館や市立図書館、学校などに寄贈する考えを伝えた。
読谷山市長は「一つ一つのエピソードがすごく面白い。伊能先生がいなければ永遠に知られることがなかったかもしれないことばかり。この本市外へも存在を届けたい」。澤野教育長は「この本を教材化し、子どもたちに、延岡を通して明治維新を伝えていく授業ができれば」と期待を語った。