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新野球場は26年春完成予定
◆27年国スポの競技会場で使用
延岡市が西階公園(同市西階町1丁目)で進めている野球場施設整備事業はこのほど、老朽化した旧野球場の解体工事が終了した。さら地となった敷地では今後、新野球場の建設工事がスタートする。2027年に本県で開催予定の国民スポーツ大会の競技会場として使用される予定で、プレ大会を踏まえ26年春ごろの完成を見込む。
新野球場は、旧野球場が1965(昭和40)年の完成から55年以上が経過し老朽化したことや、国民スポーツ大会の競技会場としての施設・設備の機能・安全対策の向上、災害時の後方支援拠点の役割強化などを目的に再整備を決定。基本構想や基本設計、実施設計の策定などを経て、昨年7月から旧野球場を解体していた。
実施設計によると、施設部分と北側駐車場を合わせた全体の敷地面積は2万6318・29平方メートル。このうち、施設部分のグラウンドは面積1万5493・7平方メートル、両翼100メートル・中堅122メートルで、内野はクレー(土の舗装)、外野は天然芝を予定している。
グラウンド周囲のスタンドは、3137・97平方メートルの建築面積に鉄筋コンクリート造り・一部鉄骨造りの3階建て(延べ床面積5752・13平方メートル)を計画。観客席下部に屋内ブルペンやトレーニングスペースを設けるほか、LEDのナイター照明塔6基、電光スコアボード、防球ネット(最高45メートル)なども設置する。
また、スタンドには、主催者・役員室や放送室、記録室、審判員室、脱衣室とトイレを備えた審判控え室など運営関係諸室のほか、来賓室や記者室、特別室など観覧場所を配置。選手関係諸室にはダッグアウトや選手控え室、シャワー室、ロッカー室、素振り室を設ける。医務室も置く。
観客の収容人数は1万2700人程度(スタンド席3700人)。また、球場の拡張に伴い、整備後の周辺駐車場の合計台数は233台となり、現行の駐車台数268台を下回るが、野球場東側に建設中ののべおかwaiwaiアリーナ敷地内に、新たな駐車場を150台程度整備するという。
新野球場の主な用途としては、平常時は軟式野球、硬式野球、ソフトボールなどの競技をはじめ、キャンプ・合宿などの誘致などを視野に入れる。災害時は後方支援拠点として、ヘリポートや人的支援の受け入れのほか、緊急避難場所などにも活用する。
概算建設費は、目安として約51億3千万円程度を試算。維持管理費は現時点で試算できないが、近年整備された他自治体の管理経費などが約2千万円、西階野球場の過去3カ年の維持管理費の平均値が1千万円であることから、約1千万〜2千万円を目安としている。