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巨大らくがきワークショップ

本紙掲載日:2024-03-15
6面
段ボールをキャンバスに自由に絵を描く子どもたち

伸び伸びと自由に描く−延岡

 延岡こども未来創造機構は9日、延岡市駅前複合施設エンクロスで「巨大らくがきワークショップ」を開いた。乳幼児から大人まで幅広い世代が訪れ、解体した段ボール箱をキャンバスにして自由に絵を描いた。

 ワークショップは、8日まで市内の小学校でインターンシップを行っていた東京学芸大学の三樹愛咲さん(2年)と今井杏奈さん(1年)が企画。2人は大学で美術を専攻しており、集大成として、幅広い世代が楽しめる活動を用意した。

 三樹さんによると、ワークショップも含めて実際に学校現場に入った経験と、大学で学んでいることとのギャップ(違い)を痛感。図工用のキットや何か決められたテーマに沿って、教師が指示する通りに絵を描いたりする様子を見て、「子どもたちの本能に任せ、自由に描く時間があってもいいのではないか」と考えたという。

 会場の同館2階待合ラウンジには、次々と親子が来場。開始1時間ほどで約60人が参加した。子どもたちはクレヨンを手に、思うままに手を動かしたり、大学生に描いてほしい絵をリクエストしたり、材料として用意された紙テープを体に巻き付けたりと自由に楽しみ、子どもたちと一緒に絵を描く保護者らの姿も見られた。

 三樹さんは「面白く遊べる空間をつくりたいと思っていたが、みんな楽しそうに自由にやってくれてよかった」と話していた。

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