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「延岡メンマ」製造−江原さん特別授業

本紙掲載日:2024-07-19
2面
一ケ岡小学校で特別授業を行った江原さん(右端)
給食メニューのみそラーメンに入った延岡メンマを頬張る児童

放置竹林問題を学ぶ・一ケ岡小

◆給食で舌鼓、食感楽しむ

 延岡市立一ケ岡小学校(山本敏校長、208人)は12日、不要な竹を原料に「延岡メンマ」を製造・販売しているLOCALBAMBOO(ローカル・バンブー)社長の江原太郎さんを講師に招き、特別授業を行った。SDGs(持続可能な開発目標)について理解を深める総合的な学習の一環。6年生36人が、竹による「竹害」について学ぶなどした。

 延岡メンマは、主に農家の間で問題視されていた「放置竹林」で育ちすぎたモウソウチクに着目。農家らから竹を買い取り、人が食べられる部分をメンマに加工して販売している。「厄介者をうまいもの」に変えた商品は、全日本空輸(ANA)国際線ファーストクラスの機内食に採用されるなど人気を集めている。

 江原さんは6年生の教室で授業し、メンマが竹ができていることや、宮崎は面積の約80%が山であること、その山中で放置された竹が「竹害」を引き起こしていることなどを紹介。繁殖力と成長力が強い竹は、生態系を崩壊させる▽土砂災害のリスクを上昇させる▽農作物を荒らす鳥獣のすみかになるなどと指摘した。

 その上で、「竹が悪いのではなく、管理されていないことが問題」と強調。10カ月で10〜20メートル伸びる脅威の成長力も、アイデア次第で〃武器〃になるとし、「今、日本食は海外で人気。『世界に届けよう』をテーマに、フランスや台湾などにも広めていきたい」と目標を語った。また、最後に「今回メンマのことを知ったように、未来を担うみんなにはたくさんのことを学んでほしい。勉強、経験を重ねてアイデアで問題を解決していって」とメッセージを送った。

 詳細は、本紙へ。

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