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デイリー健康大学延岡会場(上)

本紙掲載日:2024-08-21
3面
講演するあたご整形外科の塩川徳副院長(延岡市社会教育センター)

「中高年の肩関節痛について」あたご整形外科・塩川徳副院長

 公益財団法人デイリー健康福祉事業団(松下勝文代表理事)の第29期デイリー健康大学延岡会場の第1回講座がこのほど、延岡市社会教育センターで開かれました。あたご整形外科=延岡市愛宕町=の塩川徳副院長が「中高年の肩関節痛について」をテーマに講演しました。要旨を掲載します。

◆五十肩・「そのうち治る」は誤認識−痛み続く場合は早めに受診を

 本日は中高年の「肩関節痛」についてお話しします。明確な線引きはできないのですが、中年はおおむね40歳代後半〜60歳代、高年は60歳代〜80歳以上と考えていただければと思います。

 中高年に多い肩関節痛として、「五十肩」という病態を、ご存じの方も多いと思います。日本整形外科学会や肩関節学会では、おおむね「肩関節周囲炎」を「五十肩」と同じ症状と考えていただいて問題ないとしております。

 「五十肩」と言う表現の由来は古く、江戸時代の書物「俚諺集覧(りげんしゅうらん)」に記載されており、「凡(おおし)、人五十歳ばかりの時、手腕、骨節痛む事あり、程過れば薬せずして癒ゆるものなり、俗にこれを五十腕とも五十肩ともいう。また、長命病という」がその由来とされています。

 平均寿命が50代の江戸時代は、五十肩は長命(寿)病といわれていたため、その当時はその症状を呈する数も少なく、放置したままいつか治るもの、あるいは長生きの証しという認識であったのでしょう。

 しかし、現代の日本では、この言い伝えは当然ながら合致せず、放置で必ず治るものではありません。「五十肩はそのうち治る」は誤認識と考えていただき、約2週間様子を見ても痛みが続く場合は必ず整形外科を受診していただきたいと思います。

 「肩関節周囲炎(五十肩)」の原因について日本整形外科学会ホームページから引用いたしますと、『中年以降、特に50歳代に多くみられ、その病態は多彩であり、関節を構成する骨、軟骨、靱帯(じんたい)や腱(けん)などが老化して肩関節の周囲の組織に炎症が起きることが主な原因』と記載されています。症状が多彩なため、個々の患者さんの症状や病態に応じて適切な治療法を行っていくことになります。

 投薬、注射、リハビリテーション、この三つを軸に、痛みを緩和し肩関節を動きやすい状態に改善していくことが治療目標となります。しかしながら、時に治療に難渋する場合があります。

 俗説を信じて長期的に放置してしまい、「肩関節拘縮」(肩関節の動きが極端に悪い状況)に陥っている状態です。前述のように、肩関節の痛みの原因は多彩であるため、患者さんは「痛くない所までしか動かさない(動かせない)」ため、放置すると「関節拘縮」となってしまいます。

 「肩関節拘縮」が完成した状態で受診されますと、治療が非常に難しくなってしまいます。時に関節授動術が必要になり、長期的(放置していた期間のおおむね2〜3倍)な、根気強いリハビリが必要となります。

 そのような状態にならないよう、肩関節の痛みが継続する場合は早期に整形外科へ受診することをお勧め致します。

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