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県立延岡病院県民健康講座−薬剤部・徳山さん解説

本紙掲載日:2024-08-31
2面
薬の知識について話す薬剤部の徳山和秀さん
徳山さんの話に熱心に耳を傾ける参加者

薬−正しく知って・使って

◆かかりつけ薬局の大切さも

 県立延岡病院の県民健康講座は21日、延岡市新小路の同病院であり、薬剤部主任の徳山和秀さんが「知っておきたい薬の知識」をテーマに話した。

 徳山さんは、自己判断だと十分な効果を得られなかったり、思わぬ副作用や中毒症状が出たりすることもあるとして、薬の飲むタイミング、量、期間は必ず決められた通り守るよう指導。飲み忘れた場合も、2回分をまとめて服用しないよう念を押した。

 血液をサラサラにする薬は出血が止まりにくく、血圧を下げる薬は急な動作で立ちくらみするなど、薬によって副作用があるため、アレルギー体質の人は特に注意が必要で、体の機能が衰えた高齢者らは作用が強く出やすいと説明。異なる薬や飲食物との相性もあるため、医師や薬剤師に相談するようアドバイスした。

 また、医薬品ごとの副作用を確認でき、質問・相談窓口もある医薬品医療機器総合機構(PMDA)のホームページを紹介。確定申告の際に購入費の所得控除ができる「セルフメディケーション」対象の市販薬も多く、領収書やレシートを取っておくことを勧めた。

 服用履歴やアレルギー、既往症などを継続して記録する「お薬手帳」は、薬剤師らにとって必要な情報となるため、医療機関や薬局を利用する際には提示するよう要請。複数の薬局などを利用していても、まとめて1冊を使うよう求めた。

 同じく、利用する薬局を決めておけば顔の見える関係ができて、自分の生活習慣に合った薬の飲み方を提案してもらえたり、在宅療養が必要になっても薬の管理、説明が受けられたりするといったメリットがあるとして、身近で信頼できる「かかりつけ薬局・薬剤師」を持つようアドバイス。複数の医療機関から処方箋が出た場合も、一つのかかりつけ薬局に持って行くことを勧めた。

 最後に、先発医薬品(新薬)よりも安価な後発医薬品(ジェネリック医薬品)について、「有効成分は新薬と同じで、厚生労働大臣の承認を受け、国の基準・法律に基づいて製造・販売されており、品質、効き目、安全性も変わらない」と説明。むしろ、飲みやすいよう、薬の大きさや形状、味や香りも工夫され、安心して使えると強調した。

 詳細は、本紙へ。

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