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「結核はまだまだ身近な病気」−市民に正しい知識呼び掛け

本紙掲載日:2024-09-14
3面
結核の正しい知識を啓発する延岡市地域婦人連絡協議会の会員ら
結核予防会の2024年「結核・呼吸器感染症予防週間」ポスターより

予防週間(24〜30日)前にキャンペーン−延岡

 結核予防週間(24〜30日)を前に、結核予防会加盟の延岡市地域婦人連絡協議会(山口和代会長)や市健康長寿課、県健康づくり協会延岡事業所(延岡保健所内)などは10日、イオン延岡店で結核に関する正しい知識を普及啓発する街頭キャンペーンを実施した。

 結核は過去の病気と思われがちだが、今年の同週間では「結核はまだまだ身近な病気です」を統一標語に現代病であることを強調。予防会は啓発内容をコンパクトにまとめた「結核の常識」も作成して理解を求めている。

 結核は明治時代から昭和20年代までの間、「亡国病」と恐れられ、1950年代初頭までは年間死亡者が10万人を超えて死亡原因の1位だった。

 医療や生活の水準が向上し、薬で完治するようになったが、国内では昨年だけで1万96人が罹患、1587人が命を落としており、現代でも重大な感染症に変わりはない。

 肺結核患者のせきやくしゃみで飛び散った結核菌を直接吸い込むことで感染(空気感染)し、加齢や病気などで免疫力が落ちると、潜伏していた結核菌が再び活動を始め、発病することがある。

 感染しても全ての人が発病するとは限らず、発病しなければ他人に感染させることはない。感染後2年ほどの間に発病することが多いとされているが、数十年後に症状が出る場合もある。

 詳細は、本紙へ。

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