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古代から中世遺構確認

本紙掲載日:2020-01-24
3面

野口遵記念館建設地を調査−延岡市教委

◆古墳時代・円墳周溝も発見

 延岡市教育委員会は22日、延岡城内遺跡(第51次)発掘調査の結果を発表した。城山公園北東側麓の7400平方メートルを調査。延岡城の内堀の構造を確認したほか、周辺から古代から中世にかけての溝状遺構や掘立柱建物跡(柱穴)、古墳時代の円墳周溝などを発見した。26日に市民向けの現地説明会を開く。

 調査地は野口遵記念館建設地内。市教委は昨年11月6日から3月末までの期間、同所で記念館建設に伴う埋蔵文化財発掘調査を実施している。今回、これまでに判明した結果について発表した。

 今後は、さらに調査地東側の隣接地での発掘を予定している。発掘調査の結果、確認された延岡城の内堀は、幅約12メートル、深さ3メートル以上。絵図では「空堀」として描かれている。

 堀の城内側(西側)のり面は城山丘陵の斜面の岩盤を利用しているが、岩盤の形状が複雑に入り組んでいるため、所々を埋めてのり面を整形した形跡が見られるという。

 一方、内堀の対岸(東側)のり面は、江戸時代は地面の土を掘った素掘りの形状。発掘により石垣が出土したが、昭和初期ごろのものと思われる。内堀の東側を埋めて築かれているため、敷地を広げる造成工事などで積まれた石垣と考えられる。

 堀は戦後、完全に埋め立てられている。また、奈良時代から平安時代にかけてのものとみられる溝状遺構や掘立柱建物跡(柱穴)、古墳時代中期の5世紀ごろのものと考えられる円墳の周溝(古墳の周囲を巡る溝)などは、石垣が出土した調査地の南側から出土した。

 検出された溝状遺構の幅は約2メートル、深さ約70センチ。内堀が開削される以前にあったとみられる溝で、内堀と同じ南北方向に延びている。遺構東側のり面部分については、内堀の開削によって壊れたとみられる。掘立柱建物跡では、柱穴とみられる遺構が4カ所確認された。

 柱間の距離は2・7メートルから2・9メートル間隔。柱穴の直径が大きく、穴の底に石が詰められていることなどから、丈夫な構造の建物だった可能性があるという。さらに、同建物跡の中央付近からは土師(はじ)器の皿や炭などが集中して出土。

 これは掘立柱建物を建てる前の地鎮祭祀(さいし)で使われたものと推察される。円墳周溝は、幅約2メートル、深さ80センチの三日月形で検出された。円墳の規模は直径約11メートル、周溝を含めると約15メートルと推測されるが、円墳の東側部分は、後世に造られたとみられる南北に延びる溝状遺構により破壊され、確認はできない。

 また、周溝の底面からは古墳時代中期とみられる15個の土器(かめ、つぼ、鉢各1、杯12)が出土した。かめは底に穴が開けられ、杯は重ねて据え置かれた状態で見つかり、古墳の被葬者に対する祭祀儀礼の痕跡とみられるという。

 文化課は「絵図に表現された印象とは異なるしっかりとした構造の内堀が確認できた。延岡城築城以前の城山周辺の土地利用の一端が明らかになった」としている。




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