御田の里の運動会

田代小・西郷中と幼稚園−小学校グラウンドでは最後の開催

◆来年度、県内初の義務教育学校に

　美郷町立田代小学校（島木良浩校長、児童６８人）、西郷中学校（川越政紀校長、生徒３０人）、田代幼稚園（島木良浩園長、園児２４人）恒例の第５回御田の里大運動会が４日、田代小グラウンドで行われた。

　両校と同園は来年４月、幼稚園課程を含めた幼小中一貫の教育活動を展開する県内初の義務教育学校「西郷義務教育学校（仮称）」として新たなスタートを切ることになっている。ここ数年は西郷中グラウンドで合同で開催してきたが、１４７年の学校の歴史の幕を閉じる田代小グラウンドで行う最後の運動会として開催した。

　運動会のスローガンは、「ＴＡＫＥＹＯＵＲＣＨＡＮＣＥ！〜ワンチーム！思い出のグラウンドで全力疾走〜」。開会式で島木校長は、新型コロナウイルス感染症への感染防止対策として規模を縮小しての半日開催となったことなどに触れ、「これまでの努力がきょう実り、運動会ができるというチャンスをつかむことができた。スローガンにあるワンチーム、心と力を一つにして競技に頑張ってほしい。思い出いっぱい、笑顔で楽しく最高の運動会にしよう」と子どもたちの健闘を祈った。

　さわやかな秋晴れの下、同校のシンボルともいえるグラウンド中央の大イチョウが見守る中、園児から中学生までが学年別の競技や徒競走、表現など１５の競技と応援などにそれぞれ全力で、時には学年の壁を超えて力を合わせ、元気あふれる一生懸命な姿を保護者や教職員らに披露した。子どもたちの歓声、訪れた保護者や地域の人たちの惜しみない声援と拍手が、終始グラウンドに響き渡り盛り上がった。

　熱戦の結果、記念すべき最後の運動会は赤団が僅差で勝利、白団は惜しくも優勝こそならなかったものの息の合った力強い応援で応援優勝に輝いた。

　閉会式では運動会実行委員長の森田和さん（西郷中３年）が、「半日の運動会だったが最高の運動会だった。私たちに力や勇気を与えてくれた先生方に感謝している。きょうの思い出を大切にしてください」と述べた。