県立４高校、部活動でクラスター

延岡市内の屋内施設で合同練習−生徒、教職員ら２２人

　県と県教委は３日までに、延岡市内の屋内運動施設で合同練習を行った県内の県立高４校の生徒、教職員２２人が感染する感染者集団（クラスター）が発生したと発表した。県教委は１２月３１日付で、すべての県立学校に１１日まで、部活動での他校との交流を自粛するよう通知を出した。

　県教委教育政策課によると、延岡市、宮崎市各１校、都城市２校の男子運動部が１２月２６日に、延岡市の運動施設で練習試合を行った。

　県や宮崎市によると、２日までに検査対象の５７人全員の検査を終え、生徒２１人、教職員１人の感染が分かった。また、生徒の家族や接触者ら９人の感染も分かっている。

　県教委は今回検査対象となった生徒らを、１１日まで出席停止にする。県内での教育機関でのクラスターは初めて。１日に会見した日隈俊郎県教育長は「１１日までに再度、感染防止策を検討し、指示していきたい」と語っていた。


◆都城市でクラスター、高齢者の通所作業所

　県は１日、都城市の高齢者の通所介護事業所で、クラスター（感染者集団）が発生したと発表した。３日までに、利用者、従業員２５人の感染を確認。その家族２人の感染も判明している。

　県によると、同施設では、１２月２４日から利用者などの感染が判明。１日にクラスターと認定した。施設名については「現時点で接触者は特定できている」として、公表していない。２日までに対象となった利用者、従業員、関係者ら約１００人の検査は終えた。


◆都城市のみやざき学園の職員が感染−１２月３０日発表

　県は１２月３０日、児童自立支援施設「県立みやざき学園」（都城市）に勤務する知事部局職員１人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。

　居住地は都城市で、１２月２９日まで出勤。同日に都城保健所から検査の指示があり、３０日に陽性が判明した。


◆県立学校の５０代教職員が感染−１２月３１日発表

　県教委は１２月３１日、県立都城さくら聴覚支援学校に勤務する５０代女性教職員が新型コロナウイルスに感染したと発表した。都城市在住で都城保健所は学校関係者に濃厚接触者はいないと判断した。

　県教委教職員課によると、女性教職員は同２４日まで出勤し、２５日以降は自宅で過ごした。２７日に３８・７度の発熱があり、２９日にＰＣＲ検査を受け、３０日に陽性が判明した。

　冬期休業中のため、児童生徒の登校、部活動などはない。