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日本酒「いすゞ美人」復活

本紙掲載日:2025-01-09
3面
蒸し上がった酒米を取り分ける門田社長=8日、延岡市大瀬町
酒米の温度を確認する製造主任の門田優希さん
酵母と麹、仕込み水をかき混ぜる副杜氏の甲斐生剛さん

初の仕込み作業始まる

◆千徳酒造・第一段階の酒母づくり

2月・宇納間地蔵祭で先行販売へ−美郷町北郷

 延岡市大瀬町の日本酒蔵・千徳酒造(門田賢士代表)で8日から、旧北郷村宇納間(現美郷町北郷宇納間)で、1968(昭和43)年まで醸造されていた日本酒「いすゞ美人」を復活させるための初めての仕込み作業が始まった。

 8日行われたのは酒造りの第一段階「酒母(しゅぼ)づくり」で、蒸した酒米(25キロ)に麹菌(こうじきん)を振り掛けて麹を作り、酵母や仕込み水と混ぜ合わせる作業。

 蒸し上がった酒米を門田社長が取り分けると、蔵人たちが別室で麹菌を振り掛け、慎重に温度を管理。適正な温度になったところで、酵母と仕込み水が入った容器に投入されると、副杜氏(とうじ)の甲斐生剛さんが再び温度を見ながら、かき混ぜる作業に集中した。

 仕込み水には蔵元だった甲斐酒造の井戸水約50リットルが使われ、酵母はいすゞ美人と同じ日本醸造協会の「協会7号」が使われた。12日ほどで酒母が出来上がり、次の段階では同じく甲斐酒造で採取、培養した「蔵付き酵母」が投入される。

 計画を主導する「いすゞ美人復活委員会(岡田栄一代表)」は2022年7月、地域資源を活用するための産官学のプロジェクトとして、旧北郷村を含む美郷町の有志や商工会、行政などが主体となって発足した。

 詳細は、本紙へ。

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