新型コロナ−県内、過去最多１０５人

各１人延岡市、美郷町、日向市来訪者−７日

　県と宮崎市は７日、県内で新たに１０５人（県９９４〜１０９８例目）が新型コロナウイルスに感染したと発表した。５日連続で過去最多を更新、６日発表の８０人を２５人も上回った。県北関連は、１０６０例目の美郷町１０歳未満女性、１０７４例目の延岡市４０代男性、日向保健所管内を訪れていた１０９８例目の埼玉県在住の２０代男性の３人だった。これで累計感染者は１０９８人になった。

　県によると１０６０例目の１０歳未満女性は、７７４例目の美郷町３０代男性と接触歴があり、１０７４例目の４０代男性は、７７８例目延岡市１０代男性の家族という。

　６日発表の９７５例目の延岡市３０代男性は、今月２、３日に福岡県を訪れていたことを公表した。


◆宮崎市６０人、都城市１７人

　県北外の市町村別では、宮崎市６０人、都城市１７人、小林市・高鍋・都農町３人、日南・西都市・三股町２人。えびの市、川南・木城・新富・高原町が１人ずつ。東京都在住（２人は宮崎市、１人は都城保健所管内）が３人、山口県（宮崎市を来訪）、福岡県在住（同）が１人ずつ。

　県全体の新規感染者１０５人のうち、医療機関の保険適用検査で陽性が判明したのが３１人。うち県発表分が１０人で、宮崎市内が２１人。県発表分の３人は医療機関を受診後、行政検査で陽性が判明した。行政検査の件数は第３波最多の４６２件だった。


◆入院７０人、１１０人が宿泊施設で療養中−６日時点

　６日時点の県内の入院は７０人で、重症者が２人。県北では日向入郷圏域の指定医療機関に４人、延岡西臼杵圏域の指定医療機関に１人、協力医療機関に４人が入院している。１１０人が宿泊施設療養中で、宮崎市内の２施設に８７人、延岡市内の１施設で２３人が療養し、自宅療養は６３人。入院・療養調整中が１４１人となっている。


◆さらに感染者を確認−都城市のクラスター

　県が６日に公表した都城市の二つの感染者集団関連について、ホリデイスポーツクラブ都城では新たに利用者２人の感染が判明し関連の感染者は利用者１３人、その家族など関係者が９人となった。

　宮田眼科病院は７日時点で、職員１０人とその家族など１２人の感染を確認した。患者などに陽性者はいない。

　県感染症対策室は特にスポーツクラブについて、「クラスター（感染者集団）である可能性は極めて高いが、まだ全容を精査できていない」としている。


◆１７日まで延期−県立学校の臨時休校

　県教委は７日、県独自の緊急事態宣言を受け、県立学校の臨時休校を１７日まで延期すると発表した。高校３年生の教育活動は感染防止を徹底の上、実施する予定となっている。

　県教委によると１７日までは、高校３年生を優先。３年生については卒業単位の関係もあり、臨時休業とはせず、感染防止対策を徹底の上、教育活動を実施する日と設定できる。

　県教委は各市町村教に、この決定を通知した。


◆都城市内に軽症者用ホテルを開設

　県は７日、都城市に新型コロナウイルス感染症の軽症者などを受け入れる宿泊療養施設を開設すると発表した。施設は「アパホテル宮崎都城駅前」で、客室数は５０室。

　県によると、同ホテルは１１日の宿泊まで通常通り営業。それ以降受け入れ態勢が整い次第、受け入れを始めるという。


◆宮崎駅前のひなたアートフェスは中止

　県などの主催で１６、１７日に宮崎市の宮崎駅前アミュひろばで予定されていた「ひなたアートフェス」は中止が決まった。


◆１７日の県立博物館講座は中止

　県総合博物館は１７日に予定していた博物館講座「大淀川下流域の考古学〜弥生時代のムラと墓」の中止を決めた。