琴恵光、勝ち越しならず

　大相撲初場所は２４日に千秋楽。延岡出身の前頭１１枚目の琴恵光は勝ち越しに届かず６勝９敗で場所を終えた。

　今場所は、緊急事態宣言下の１０日に初日。横綱白鵬ら力士６５人が新型コロナ陽性者、および濃厚接触の可能性があるとして休場した異例の状況でのスタートだった。

　琴恵光は初日は白星発進だったが、勢いに乗れず３連敗を２度。９日目から４連勝、星を６勝６敗の五分に戻したが、終盤は大型力士の前に力及ばず３連敗となった。

　今年の目標は「三役」という琴恵光。来場所から目標に向かって再スタートだ。


◆一問一答−来場所、攻める流れで取れればもっと変わっていける

　大相撲初場所を６勝９敗で終えた琴恵光との一問一答は次の通り。

−−千秋楽は玉鷲に屈して白星ならず。

攻め自体は悪くなかったが、途中で受けに回ってしまう部分があった。そこは反省する点かなと思う。

−−１５日間を振り返って。

自分の持ち味がちょっと出せなかった部分があった。後半戦になって、ようやく下からの攻めが出始めた。

−−場所前の調整はどうだったか。

しっかり稽古することができていた。

−−新型コロナウイルス感染拡大の中での本場所だった。

無事に１５日間相撲を取れたことは、本当にありがたいこと。

−−来場所への課題はあるか。

立ち合いからの流れですかね。今年は先手を取ることを意識している。自分から攻める流れで相撲が取れれば、もっと変わっていけるかなと思う。

−−そのためにはどういう稽古が必要か。

立ち合いを意識してやっていくこと。

−−故郷の宮崎のファンへ。

いつもたくさんの方に応援していただいている。今場所も土俵の上でいい相撲を取ることを心掛けていた。