冷静な対応呼び掛け－延岡市教委

本紙掲載日：2021-01-27

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感染拡大防止、偏見・差別防止

　延岡市教育員会は２５日、県内で新型コロナウイルスの感染者が増加していることを受けて、保護者に感染時等における対応についてお願いの文書を通知した。感染拡大防止と感染者への偏見、差別防止の観点から呼び掛けている。
感染拡大防止については、同居する家族に風邪症状が見られる場合も登校しないよう４項目を求めている。

①同居する家族等がＰＣＲ検査を受けるなど、児童生徒が濃厚接触者になる疑いがある時点で速やかに学校に連絡し、検査を受けた家族の陰性が確認されるまで自宅待機する。

②同居家族に陽性者が出て児童生徒が濃厚接触者となった場合、ＰＣＲ検査で児童生徒が陰性であっても、保健所等の指示がある期間は自宅待機すること。

③児童生徒がＰＣＲ検査で陽性になった場合、学校の出席開始日を保健所や医師に確認すること。

④児童生徒だけでなく、同居家族に発熱等の風邪の症状がある場合も登校しないこと。

　この４項目全ての場合で「出席停止扱い」になり、欠席した児童生徒が人権上の不利益を生じないよう指導することとし、家庭でも同様の指導をするよう求めている。

　偏見や差別防止の観点から、「『欠席した児童生徒＝陽性反応者ではない』ことを踏まえ、各学校で欠席した児童生徒が人権上で不利益になることがないように指導する」と強調。

　さらに、「児童生徒の感染やその疑いに関する情報は高度な個人情報」だとして、①～③の場合、各状況を在籍校だけでなく、所属する児童クラブや放課後こども教室、放課後デイサービス、習い事、学習塾等にも連絡するよう依頼している。

　高度な個人情報のため「感染者に関する情報を学校から各家庭に知らせることはない」として、「各家庭から学校に対し、感染者特定を目的とした問い合わせはしないよう冷静な対応をお願いします」と求めている。

　この通知は児童生徒を通して同日に各家庭に配られた。