新型コロナ、県内２５人

宮崎市１６人、西都市１人−２６日

　県と宮崎市は２６日、新型コロナウイルスの感染者が県北の８人を含め、県内で新たに２５人（県１７３２〜１７５６例目）確認されたと発表した。延岡市内の認定こども園のほか、宮崎市の中学校でクラスター（感染者集団）が確認された。クラスターは、県内１９、２０例目。教育施設での発生は初となる。

　治療中の感染者１人が亡くなったことも報告され、基礎疾患のある高齢者で死亡例は１７人目となった。新規感染者数は約１カ月ぶりの１桁台だった前日から再び増加に転じた。収束が見通せない状況が当面続くとみられる。

　市町村別の新規感染者は宮崎市が１６人（１７３２〜１７４７例目）で最多。延岡市の８人を除く、残る１人は１７５４例目の西都市の５０代女性で、接触者や行動歴を調べている。


◆宮崎市中学校でクラスター、生徒５人と家族２人が感染

　宮崎市の中学校では同じ学級の生徒５人と、そのうちの家族２人が感染するクラスターが発生した。クラスターは市内１２例目。市は「今後の検査でほかの生徒や家族の感染が判明する可能性はあるが、接触状況は把握できており、それ以上に広がるリスクは低い」としている。

　市健康支援課によると、２０日に市内の１６４８例目の４０代男性の感染が確認され、家族を検査したところ、２１日に同校生徒の１６７６例目の１０代女性と１６７７例目の１０歳未満男児の陽性が判明。

　同じクラスの女子生徒も発熱などの症状があり、同日の検査で１６８４例目の感染者となった。

　生徒の感染を踏まえ、市保健所が同じクラスの生徒や教員、友人など数十人を順次検査、２５日に１７３７例目の女子、１７３８、１７３９例目の男子２人の感染が判明した。

　検査対象者には自宅待機を求めており、クラスメートは全員休校しているという。


◆２７日、１０人以上確認

　県は２７日、新型コロナウイルスの感染者が県内で新たに１０人以上確認されたと発表した。宮崎市発表分を含む前日の検査結果の速報値で、県と市は午後から確定値を公表する。


◆宮崎市で１３例目クラスター

　宮崎市は２７日、市内１３例目となる新型コロナウイルスのクラスター（感染者集団）が新たに確認されたと発表した。同市の中学校、延岡市内の認定こども園に続き２日連続のクラスター発生となり、県内２１例目。午後から記者発表する。


◆宮崎市の高齢者施設で新たな感染者

　中学生の感染者を除く宮崎市の新規感染者１３人のうち、１７３２例目の７０代男性は、市内１１例目のクラスターが発生した有料老人ホームの入居者だった。

　施設内の感染者は入居者３６人中２３人、職員３２人中６人となり、家族らを含めると計３１人まで拡大したことになる。


◆宮崎市、感染経路調査中は５人

　宮崎市の中学校と老人ホーム以外で確認された新規感染者は１２人。６人はすでに家族や知人、勤務先職員の感染が確認され、１７３３例目の３０代男性は熊本県への訪問歴があった。

　なお、１７４１例目の８０代男性、１７４２例目と１７４３例目の６０代女性の２人、１７４６例目の３０代女性、１７４７例目の７０代男性の５人については接触者などを調べている。


◆入院９６人、うち重症者９人−２５日時点

　２５日時点の県内の入院は前日と同じ９６人で、うち重症者は１人減ったが、９人。県北は日向入郷圏域の指定医療機関に１人、延岡西臼杵圏域で指定医療機関に４人と協力医療機関に１１人が入院している。

　県内の宿泊・施設療養中は１０人減って６８人、自宅療養も１９人減の７４人。入院・療養先の調整待ちは２６人で２２人増えた。

　累計の県内感染者１７６０人（県外発表４人、県外移管７人を含む）のうち、退院・療養を終えた人は３２人増えて１４８９人となった。