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(ラミネート加工は300円追加) |
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生徒がホームページを独自に作成−延岡商業高
◆「地域に貢献したい」コロナ禍を機に内容充実
県立延岡商業高校(大迫良三校長、505人)=桜ケ丘=の経営情報科3年生は、オンラインショッピングモール「桜咲(さくさく)モール」の来年度開設に向けて、市内の飲食店や観光地などを紹介するホームページを作成し、公開した。西村百杏子社長(18)は「生徒の手で作ったホームページ。店、観光、グルメのすべてで地域に貢献できれば」と話している。
同モールは、2017年12月から同科3年生が代々「電子商取引」の授業で取り組んでいたオンラインショッピングモール「延商まなびや」に代わるもの。これまでは株式会社まなびやが提供するパッケージ教材を活用していたが、今回はホームページ作成から取り組んだ。
わずか2カ月という限られた時間だったが、公開を果たした。22日に卒業前最後の授業があり、教職員は「非常に難しいこと。みんなだからこそできたと思う」「後輩たちにつながっていくもの」と生徒たちをねぎらった。
同科では毎年、3年生になる前に架空の会社を組織。社長、副社長や各部署への配置を決め、「まなびや」への出展企業を探して営業をかけたり、道の駅などで出展企業の物品販売会を行うなどしてきた。しかし今年度は、その活動にもコロナ禍が直撃。3年生39人は作った名刺を使うこともできず、パソコンが置かれた教室にこもって作業する日々が続いた。
担当する田牧直美教諭は「実践することで力が身に付く。実践の場が必要」と話す。そこで生徒の手でホームページを作成し、サイトを運営することを決めた。
作成に当たり、日向ひとものづくりセンター(一般社団法人日向地区中小企業支援機構)=日向市日知屋=に講師を依頼。パソコンスキル指導などを担当する長谷川実さん、三輪真祐子さんが11月上旬から数回、同校を訪れ授業を行った。生徒は技術を学びつつ、サイトマップ、サイト名、ドメイン名を考えるなど同時並行で進めた。
サイト名は、地域のシンボル的存在の桜にちなみ、「桜が咲くような笑顔を届けるモールにしよう」と、思いを込めて名付けた。キャラクターも制作。複数の案から、部署の一つでトップページなどを担当するIT部の松田圭央部長(18)が桜をモチーフにデザインしたペンギン「さくっぺ」を採用した。
ホームページには、市内の観光地を紹介する「のべツアー」、市内の飲食店を紹介する「のべグル」など、オンラインショップ「のべショップ」以外も前面に出し、内容を充実させた。
それぞれのページを生徒が役割分担し、実際に観光地を訪れて写真を撮るなどして作成した。「とても責任感が強かった」と田牧教諭。放課後も教室に来て、楽しみながら取り組む様子が見られたという。
「こんな立派なページになるとは思わなかったので驚き。これまで以上にいろんな人に見てもらい、企業の力になれれば」と西村社長。目的である「各企業の売り上げを伸ばし地域貢献につなげること」「延岡のものを全国に発信していくこと」の達成に期待を寄せた。
技術指導をした長谷川さんは「同じ県北に住む者として、コロナで大変な思いをした3年生に何かできることがあればと手伝った。コロナ禍の今、地元のものを全国へ発信し、地元を盛り上げようという生徒の思いが、地域活性化のきっかけになれば」と話した。
同モールは、延岡商業高校のホームページ、または「桜咲モール」と検索すれば、閲覧できる。