愛宕町にコールセンター

健幸わかばと延岡市立地調印

　鳥取市に本社を置くコールセンター業の健幸わかば（若林俊輔社長）が、延岡市愛宕町に延岡センターを設置することが決まり、７月２９日に市役所で立地調印式が行われた。

　同社は２０１２年２月に設立し、主に通信販売の健康補助食品に関するコールセンター業務を受託。昨年６月には本県の立地企業に認定されて宮崎市に進出し、延岡センターは２番目の地方拠点となる。

　今年８月の操業開始を予定しており、５年間で４８人の従業員を地元から採用する計画。宮崎センターはアウトドアや米西海岸のイメージを取り入れるなど、コールセンターの既成概念を覆すようなオフィスで楽しみながら働ける職場環境づくりを目指しており、延岡センターは店舗跡を改装し、結婚式場を思わせる華やかなデザインを構想しているという。

　新型コロナウイルス感染症の収束を見据え、鳥取センターのみでは困難な雇用創出や事業拡大の活路として、「まち、人、気候の良さが感じられ、担当者の方にも熱心に対応していただけた」と延岡進出を決めた若林社長。「従来のコールセンターよりもレベルの高い人材を育成し、東京並みの時給単価と福利厚生の充実を実現したい。計画以上の雇用を目指す」と力を込めた。

　式には県企業立地推進局の山下弘局長も出席し、県立地企業の認定書を交付。読谷山市長は「プロの目から延岡を選んでもらい光栄。期待を裏切らないよう、市としてもしっかりと役割を果たしていきたい」と、支援していく考えを伝えた。