新型コロナ、２日２２人

宮崎市１８人、延岡市も１人

　県と宮崎市は２日、県内で新たに２２人（県３２３９〜３２６０例目）が新型コロナウイルスに感染したと発表した。居住地は宮崎市１８人、延岡市１人、高鍋町２人、新富町１人。また、新富町の官公庁と、西都児湯圏域の教育研修施設で関係者５人ずつが感染する感染者集団（クラスター）が確認された。県内の累計は感染者が３２６０人、クラスターが５４例になった。

　県感染症対策室によると、延岡市２０代女性は７月２９日発表の同市３０代男性の家族、高鍋町６０代女性は同３１日発表宮崎市３０代女性の親族という。

　宮崎市によると１８人のうち、１２人はこれまでの感染者の家族。２人は既発表感染者の友人と同僚。家族のうち２人と別の２人は鹿児島、佐賀県などへの訪問歴があるという。感染経路などを調べている。

　県によると、１日時点の入院は２２人でうち重症者が１人。入院のうち延岡西臼杵圏域、日向入郷圏域はいずれも２人。

　宿泊・施設等療養中は４６人で、うち９人が延岡市の宿泊施設。自宅療養中は２４人、入院・療養調整中は２４人となっている。

　県は２日、７月３０日に実施した新たな変異株「Ｌ４５２Ｒ」の疑い検査で、１０件中８件が陽性だったと公表した。累計は１９人で、同室は「県内でも感染力が約２倍とされるデルタ株への移行が急速に進んでいる。感染者に比例して重症者が増え、病床の逼迫（ひっぱく）につながると危惧している。過去最も厳しい状況にあると危機感を持ち生活を送ってほしい」と強く呼び掛けている。


◆クラスター新たに２件−新富町の官公庁と西都児湯の研修施設

　新たなクラスターが確認された新富町の官公庁は７月２７日から２９日までに２０代と３０代の男性３人と女性１人の感染を確認。さらに１日、２０代女性１人の感染が分かり、クラスターと確認された。

　５人はいずれも職員で施設内で共同生活を送る。これまで計６７人の検査を終え、施設外に感染が広がる可能性は低いとみている。

　西都児湯圏域の教育研修施設では７月２８日から３０日までに新富町１人、高鍋町３人の１０代男性の感染を確認した。１日には高鍋町１０代男性の感染が分かり５人となった。

　いずれも施設内の寮で共同生活を送っている学生。接触があった６０人の検査は終わっている。


◆３日、３０人以上

　県は３日午前、県内の新たな新型コロナウイルス感染者は３０人以上になる見込みと発表した。確定値は午後に発表する。新規感染者の発表が３０人を超えるのは５月２０日発表の３７人以来となる。