新型コロナ−県内３６人、宮崎市２３人

日向市３人、延岡市１人−５日

　県と宮崎市は５日、県内で第５波では最多の３６人（３３２３〜３３５８例目）が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。宮崎市が２３人、県北は日向市が３人、延岡市が１人。また、宮崎市は同日、３件のクラスター（感染者集団）が市内で確認されたことを明らかにした。

　県によると、日向市は１０代男性１人と３０代女性２人、延岡市は４０代女性。日向市の３０代女性２人はこれまで発表された感染者の家族、延岡市の４０代女性はすでに発表されている感染者の同僚で、接触者という。日向市の１０代男性は行動歴などを調査している。

　県北以外は新富町が１０〜５０代の男女３人、都城市が１０代と４０代の女性２人、西都市が１０代と４０代の女性２人、綾町が４０代女性、そのほか福岡県の３０代男性。

　都城市と西都市の各１０代と４０代女性２人、新富町の５０代男性、綾町の４０代女性はこれまで発表された家族感染者の接触者。新富町の１０代女性は福岡県への往来歴がある。同町の３０代男性は行動歴や接触者を調査している。福岡県の３０代男性は高鍋保健所管内で陽性が確認され、現在は福岡県に帰っているという。

　宮崎市によると、クラスターは市内の事業所内で７人、会食やカラオケをした友人グループから６人、一緒に時間を過ごした３家族から９人の感染者が４日までに確認されたため、それぞれクラスターと認定した。

　５日発表した２３人の内訳は１０歳未満の男女４人、１０代の男性３人、２０代の男女３人、３０代の女性２人、４０代の男女１０人、５０代の男性１人。うち２０人がこれまでに確認された感染者の家族、友人、同僚などの接触者や感染者集団の関係者など。

　それ以外の２０代女性は東京在住感染者との接触歴、同男性は東京都への訪問歴があるという。５０代男性は行動歴などを調査している。

　県内の４日時点の入院は３１人で重症者は０人。入院のうち延岡西臼杵圏域（６４病床）が５人、日向入郷圏域（１８病床）が１人。宿泊・施設療養中は１１６人で、このうち宿泊療養は宮崎市内４０人、都城市と延岡市各７人、自宅療養中が６２人。入院・療養調整中は４６人。


◆延岡市職員が感染

　延岡市は５日、農林水産部に勤務する４０代の男性職員が新型コロナウイルスに感染したことが判明したと発表した。職員の感染者は６人目。

　職員課によると男性職員は、３日付で感染確認を発表した女性職員の同居親族。３日は通常通り勤務したが、女性職員が発熱などを発症したと連絡を受けて退庁。４、５日は休み、ＰＣＲ検査を受けて陽性と判明した。行動歴や濃厚接触者などの情報については、延岡保健所が調査している。

　男性職員は出勤した２日と３日、市民２人に応対。常時マスク着用など感染防止対策を図っていたが、市は体調に留意するよう該当者に連絡したという。

　また、濃厚接触者に該当する可能性がある職員６人を自宅待機とし、感染の恐れがなくなるまでの間、出勤させないこととした。


◆６日、３０人以上

　県は６日午前、県内の新たな新型コロナウイルス感染者は３０人以上になる見込みと発表した。確定値は６日午後に発表。新規感染者の発表が３０人以上は２日連続となる。