田んぼの防除開始−延岡市内、西臼杵地区も

延岡スカイサービス−無人ヘリとドローンで

　田んぼの防除作業を請け負う延岡スカイサービス（山口裕介代表）の無人ヘリによる作業が、真夏の太陽の下で連日行われている。田植えの早かった南方地区の行縢町や舞野町を振り出しに市内中心部へと場所を移す。また、西臼杵地区でも作業を行う。

　オペレーターが２、３人で一組になって、田んぼの大きさや周囲の障害物、風向きを考えながら慎重に機械を操作。大きな田んぼには無人ヘリ、狭い田んぼにはドローンと使い分けながら正確な作業を心掛ける。

　ＪＡ延岡青壮年部が中心となって前身である「延岡地区無人ヘリ防除部会」を発足。２０１９年には同会を発展解消させ、株式会社として新たなスタートを切った。今期の防除作業は７月中旬から９月までの約３カ月、ＪＡ延岡管内とＪＡ高千穂地区管内の水田を対象に、無人ヘリ４機とドローン３機を駆使して行う。ＪＡ高千穂地区管内では今年から五ケ瀬町でも行うことになり、対象となる田んぼの総面積は約１３６０ヘクタールに上る。

　昨年は、ウンカの発生で全国的に水稲被害が広がったため、今年は新しい薬剤を用意した。通常１カ所の田んぼに３回の防除作業を行うが、今年は要望に応じて追加するという。

　山口代表は「猛暑の中なので健康管理を徹底し、時期に応じた防除と安全飛行に努めています。今年は梅雨の長雨の影響やイモチ病、ウンカの発生が懸念されますので、生産者の皆さんが笑顔で実りの秋を迎えられるようしっかり作業したい」と意気込みを話していた。