名誉市民、功績を顕彰

墓参会読谷山市長らが献花−延岡

　延岡市名誉市民の墓参会が６日、岡富公園墓地内の「名誉市民の墓」で行われた。参列した読谷山洋司市長らが墓碑に花を供え、郷土の発展に尽くした名誉市民４人の尊い精神と輝かしい功績に対し、尊敬の念をささげつつ顕彰した。

　名誉市民は第５、６代市長として、豊富な政治経験と卓越した手腕で市政の発展に力を尽くした三浦虎雄氏▽初代と９代市長を務め、都市の基礎となる施設建設や戦災復興などで功績を残した仲田又次郎氏▽旭化成発祥の地延岡を深く愛し、市の経済・文化・スポーツの振興、発展に深く寄与した宮崎輝氏▽延岡を愛し、多くの土地や施設を寄贈するなど、市の文化・教育の発展に尽くした内藤政道氏―の４人。

　黙とうをささげた後、市政報告をした読谷山市長は「常に新しい挑戦をし続け、名誉市民の皆さんが残していただいた基礎に立つ新しい時代をつくっていきたい。これからも職員一同、一丸となって全力で取り組んでいく」と述べた。

　今年の墓参会は新型コロナウイルスの影響を考慮し、３密を避けるため出席者を読谷山市長、山本一丸副市長、中間弘副市長、旭化成延岡支社の末次稔支社長に限定して行われた。

　名誉市民は１９５６年７月６日に制定された条例で、「公共の福祉の増進または社会公益上に偉大な功績を残し、その功績が顕著な市民または市に縁故の深い者に称号を贈る」と定めている。

【延岡市の名誉市民】三浦虎雄氏＝１８８３年５月１９日〜１９５７年２月１４日（享年７３歳）▽仲田又次郎氏＝１８９３年７月２５日〜１９７０年１月２３日（享年７６歳）▽宮崎輝氏＝１９０９年４月１９日〜９２年４月１７日（享年８２歳）▽内藤政道氏＝１９０３年１０月２８日〜９５年３月１０日（享年９１歳）