「ひなたＷＯＭＡＮ」（７８）ＷＡＷＡＷＡかわざか（延岡市北川町）・甲斐明子さん

農業で地域を元気に

　今年２月、延岡市北川町川坂地区に発足した女性だけの地域おこしグループの代表。

　「『ＷＡＷＡＷＡ』の名は、『輪になって話して笑おう』という思いを込めました。４０代から８０代の１０人が『楽しく、仲良く』をモットーに、農業の力で川坂を元気にしたいと頑張っています」

　耕作放棄地を活用し、まず手掛けたのがトウモロコシとカボチャ栽培。ほとんどが農業初心者だったが、近所のお年寄りらが育て方のイロハを親身になって教えてくれ、シカの侵入防止ネット設置などの力仕事は男性陣が手伝ってくれた。そして迎えた６月の収穫祭。

　「活動内容を知ってもらおうと、子ども会や住民に呼び掛けて開きました。お年寄りには、とうもろこしご飯や煮しめなどにして食べていただきました。道の駅『はゆま』で販売もさせてもらったのですが、こちらも大好評でした」

　延岡市山月町生まれ。高校卒業後は宮崎交通のバスガイドを１０年間務めた。３０歳のときに川坂にある建設会社に嫁ぎ、夫とともにパワーショベルを操り、４トンダンプにも乗る。延岡地区建設業協会婦人部長としても活躍する。

　「モノをつくる意味では建設業も農業も一緒。毎日が充実しています。週１回、フラダンスとミニバレーも楽しんでいます」

　現在は加工用のサツマイモとトウモロコシ、将来の産地化を目指してミニパプリカ栽培にも挑戦する。当番制で見回りや水やりなどの毎日。年内にはポップコーンなどとして販売予定という。

　「『農業に目を向けてもらってありがたい』の声が励みです。息の長い取り組みにするためにも若い会員を増やしたい。皆で支え合い、老後の独りぼっち解消にもつなげたい」