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水害防ぐ霞堤の仕組みを学ぶ

本紙掲載日:2021-08-11
2面
霞堤の上から開口部を見学する北川小6年生(延岡市北川町長井)
土木事務所の職員から説明を受ける北川小6年生

北川小6年生が現地学習

 北川小学校(長友久満校長)の6年生25人はこのほど、地元を流れる北川の水害対策について校外学習し、延岡土木事務所の案内で霞(かすみ)堤などを現地見学した。

 児童は北川を見渡す家田防災ステーション(長井大橋たもと)に集まり、土木事務所職員が、北川で繰り返されてきた大水害の歴史などを説明。あえて堤防に切れ目となる開口部を設け、大雨などの際に川水を逃がすことで被害拡大を防ぐ霞堤の仕組みを図解した。

 霞堤は平地が乏しく、川幅を広げると農耕地が狭くなるとする全国山村振興調査会の報告を基に旧北川村が要望し、昭和50(1975)年代前半に県が整備。児童らは、1997年9月の台風9号水害に伴う激甚災害対策特別緊急事業の堤防補強や宅地かさ上げなどで、被害が9割以上抑えられたことを学んだ。

 その後、霞堤の上を歩き、開口部を見学。児童の西ケ野叶真(きょうま)さんは「初めて見たけど、今日の話で霞堤が災害のたびに頑丈になって、みんなの暮らしを守ってくれていることが分かった」と話した。

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