新型コロナ−県内２日間で１２４人

１２日６１人、１３日６３人

◆日向市１５人、延岡市４人

　県と宮崎市は、１２日に６１人（３５７４〜３６３４例目）、１３日に６３人（３６３５〜３６９７例目）が県内で新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。新規感染者数の６０人超えは２日連続。県は１３日、高鍋で新たなクラスター（感染者集団）が発生したことも明らかにした。

　１２日発表の市町村は、宮崎市２４人、都城市１１人、日向市６人、三股町５人、延岡市３人、門川町、日南市、高鍋町、兵庫県（宮崎市保健所）２人、新富町、国富町、福岡県（都城保健所）、鹿児島県（同）１人。男性３５人、女性２６人。年代別は１０歳未満４人、１０代１０人、２０代１５人、３０代９人、４０代７人、５０代６人、６０代６人、７０代２人、８０代２人。

　県によると、日向市の１０歳未満女性２人と３０代、５０代の女性は、１１日発表の同市２０代女性の家族。同市４０代女性は同僚、延岡市２０代女性は知人との接触歴があるという。門川町の２０代男性２人、日向市３０代男性、延岡市の６０代と２０代男性は感染経路などを調べている。

　また、クラスター（感染者集団）が発生した都城市のスポーツ施設は、新たに利用者３人（１０代女性、１０歳未満の男性と女性）の感染を確認。利用者の家族３人の感染も分かり、関連の感染者は２６人になった。

　６１人のうち、保健所の検査での判明３１人、医療機関の検査３０人。家族、親族との接触歴１７人。同僚や知人との接触歴１０人。県外との接点が８人、感染経路調査中が２３人となっている。

　１３日発表の市町村別は、宮崎市２６人、日向市９人、都城市６人、新富町５人、高鍋町３人、国富町２人、延岡市、門川町、えびの市、日南市が各１人。県外は福岡県（宮崎、日向保健所）２人、熊本県（宮崎市保健所）、鹿児島県（同）、大阪府（同）、沖縄県（都城保健所）、兵庫県（日南保健所）、岡山県（同）が各１人。性別は男性３８人、女性２５人。年代別では１０歳未満３人、１０代１１人、２０代１６人、３０代９人、４０代１０人、５０代７人、６０代４人、７０代２人、８０代１人。

　県によると、日向市の９人は１０代〜５０代の男女で、８人はこれまでに発表された感染者の家族、親戚、同僚などで接触歴あり、１人は行動歴などを調査中。延岡市の２０代男性はこれまでに発表された感染者の接触者、門川町の４０代男性は感染経路を調査している。

　高鍋町のクラスターは、これまでに飲食店の従業員５人の感染が確認されたため、認定した。共用の休憩室での感染などが考えられるという。

　６３人のうち、保健所の検査で判明したのは３２人、医療機関の受診が３１人。家族や親戚、同僚、知人などとの接触が３６人、クラスター関連２人、県外感染者との接触や県外への訪問歴あり各１人、感染経路調査中が２３人。

　県内の１２日時点の入院は５３人で、うち重症者１人。県北は延岡西臼杵圏域（６４病床）１１人、日向入郷圏域（１８病床）６人。宿泊・施設療養中は２３２人で、このうち宿泊療養は宮崎市内６９人、延岡市３５、都城市２９人、自宅療養は９９人。入院・療養調整中は９３人。


◆１４日、５０人未満

　県は１４日午前、新型コロナウイルスの昨日の新規感染者が５０人未満になる見込みと発表した。確定値は午後４時に公表する。


◆クラスター、宮崎市で本県３８例目

　宮崎市は１２日、市内の事業所で従業員４人、来訪客２人が感染する感染者集団（クラスター）が確認されたと発表した。同市のクラスターの確認は３８例目。第５波では７例目となる。

　同市によると、感染したのは従業員の３０〜７０代の男性３人、女性１人と３０代と２０代の男性客。２０代男性客は都城市在住で、ほかの５人は宮崎市在住という。

　事業所の従業員は１０人弱の検査を実施。来訪客は把握しており、２０人規模の検査を進めている。

　事業所内でマスクは着用。来訪客と近い距離で長時間の会話や喫煙所で従業員、来訪客がマスクを外しての会話もあったとしている。


◆日向・東臼杵圏域の教職員が感染

　県教育委員会は１２日、日向・東臼杵圏域の県立学校に勤務する４０代男性教職員が新型コロナウイルスに感染したと発表した。職員や生徒に検査対象者はいない。

　県教委教職員課によると、男性教職員は高鍋町在住。７、８日は休みで、９日は午前中に学校行事の準備のため出勤。１０日は休みで、発熱のためＰＣＲ検査を受け、１１日に陽性が判明したという。


◆五輪派遣の県警交通部の警察官が感染

　県警本部警務課は１２日、東京五輪特別部隊に派遣した県警交通部の３０代男性巡査長が、新型コロナウイルスに感染したと発表した。

　同課によると、巡査長は県警本部高速道路交通警察隊の所属。６月下旬から五輪特別部隊員として派遣され、東京都内で、交通部隊の勤務に当たった。

　帰県を前に、今月８日に受けた民間のＰＣＲ検査で陽性反応。その後、発熱等の症状があり、１１日に都内の医療機関で陽性が確認され、都内の警察施設で療養している。

　一般の人と接する業務ではなく、大人数の会食や飲酒会合への参加もしていないという。