地元選出県議に３２項目要望

延岡市と市議会議員が懇談会

　延岡市選出の県議会議員と同市幹部、同市議会議員による懇談会が１１日、市役所で行われ、コロナ禍に関する対策など重点１８項目を含む３２項目の要望を市が示し、県議に実現へ向けた協力を求めた。

　懇談会には県議の井本英雄（県議会自民党）、太田清海（県民連合宮崎）、河野哲也（公明党県議団）、田口雄二（県民連合宮崎）、内田理佐（県議会自民党）の５氏が出席。市からは読谷山洋司市長や各部局長ら、市議会からは本部仁俊議長や白石良盛副議長、各会派の代表らが出席し、意見を交わした。

　今年度は重点要望として、「県主導による持続可能な路線網のあり方の検討推進およびバス運行に係る継続的な支援」「東九州メディカルバレー構想のより一層の推進」など、７項目を新たに盛り込んだ。

　東九州メディカルバレー構想の推進について市は、「県北２市１町の取り組みに対して引き続き県の支援をいただきたい。ぜひお力添えを」と要望。県議からは「力を入れなくてはいけない。県北の生き残りにつながると思うので、しっかり取り組みたい」などの意見があった。

　新型コロナウイルス感染拡大への対策では、今年度新たに「ワクチンの確実な確保」の他、「国の財政出動に対する県の強力な働き掛け」などを要望。財政出動に対する働き掛けについては、県議から「ぜひとも要望に沿って伝えていきたい」などの意見があった。

　要望事項は次の通り。

ＪＲ南延岡駅のバリアフリー化▽ＪＲ日豊線における利便性の向上と安全性の確保▽県主導による持続可能な路線網のあり方の検討推進およびバス運行に係る継続的な支援▽県立延岡病院の診療体制確保▽東九州メディカルバレー構想のより一層の推進▽国道１０号（塩浜町―門川町加草間）の渋滞・混雑解消▽子供の安全を守る道路整備▽県体育館の管理・運営の充実並びに市町村のスポーツ施設整備促進支援策の強化▽感染者情報の一層の開示および保健所業務の権限委譲の検討▽国の財政出動に対する県の強力な働き掛け▽新型コロナウイルスワクチンの確実な確保▽県管理河川の改修事業促進と国土強靱（きょうじん）化対策による適切な維持管理▽県管理河川の水害対策や家屋浸水対策の実施▽県管理河川における「流域治水プロジェクト」に基づく施策の充実▽北川県管理区間における治水事業の強化▽急傾斜地崩壊対策事業の整備促進▽土砂災害への総合的な対策の強化▽長浜・方財海岸の侵食対策・保安林の保全および漁船の航路確保▽飲食店等に対する営業時間短縮要請協力金の財源を県から市へ交付する際の県の支出費目▽浄化槽設置整備事業の補助金予算の確保▽老人等在宅福祉事業費補助金の補助制度の拡充▽県立延岡病院における臨床研修体制確保▽沖田地区ほ場整備の事業実施に向けた取り組み▽農村地域防災減災事業（ため池整備事業）の事業採択に向けた取り組み▽土地改良施設の長寿命化に向けた支援策の拡充▽五ケ瀬川水系のアユ資源回復に向けた取り組みの推進▽都市計画道路安賀多通線（構口工区）の整備促進と新規工区の早期着手▽県管理の一般国道、主要地方道および一般県道の整備促進▽「九州中央自動車道」の早期整備▽「東九州自動車道」の４車線化等▽道路整備の予算確保▽学校への人的配置およびオンライン学習の実施に係る支援の充実